煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題47 ページ49

頭と身体を洗い流し、いざ湯船へ。





『本っ当に綺麗だなぁ……』

「群馬ってこんなに綺麗な所だったんですね〜」

「やっぱり温泉って良いわね〜」

「ゆっくりしますね」



日々の疲れを全て溶かしてくれるような温泉。体から悪いものが取り除かせていく感覚がとても気持ちいい。



『はぁ〜……』




「(さっきも思ったけど歳上の色気が凄い……！！)」←



「中々無いものね〜こんな機会」

「毎日忙しいですから」

『この旅行が終わればまた学校ですね。今からすればため息つきたくもなりますが……何となく楽しみです』

「生徒のエネルギーって凄いですもんね」


彼らにまた会えると思うとワクワクする。確かにキツいと思う時も無い訳ではないが……それでも教師を続けているのは、やはり生徒の存在が大きい。まぁ同僚との時間が楽しいと思うのもあるが。



『校長先生とあまねさんには大感謝です……慰安旅行なんて行ったことなかったので』

「皆さんの安らぎのための旅行ですから」


最高の夏休みになりそうだ。






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「私そろそろ上がります」

「あ、じゃあ私も。逆上せそうなんで」

「私ももういいかしら。明日の朝もう1回入るわ」


『私はもう少し入ってます』


「そう？それじゃあ先に戻ってるわね」

『はい』

どうせならギリギリまで入っていたいしな。


3人とも上がってしまったことで意図せずこの夜景を独り占めできることに、私は顔を緩ませた。




そういえば露天風呂もあるんだった。よもや忘れていたとは。






『おぉ……』


中から見るより圧倒的な景色。もはや凄いとしか出てこない。




3人はここにも入ったのだろうか。入ったとしても今の景色を見てはいないだろう。惜しいなぁ。






ほぅ……と感嘆のため息を洩らした。

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