煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題4 ページ5

「嘉柳ちゃーん！」



『ん？……蜜璃！来てたのかい』

「今日はちょうと休みだったの。だから見に来たわ！」

『そうか。……伊黒に会いに来たのかと思ったんだがなぁ』

「！！い、伊黒さんは……その……」


モジモジする蜜璃。まぁ図星だろう。


『冗談さ。来てくれて嬉しいよ』

「もう……」

『後でカナエ先生としのぶ、カナヲにも会いに行くといい。みんな頑張ってるよ』

「ええ！……？嘉柳ちゃん、それに他の先生も同じ格好をしてるのね」


「おー甘露寺。お前も来てたのかー」

「宇髄さん？あ、ここでは先生かしら……」

「なんでも良いけどよ。それよか見ろ！俺と嘉柳お揃い！派手に羨ましいだろ〜」

『宇髄……』


「羨ましいけど……なんで同じ格好なんですか？」

「教師側でもチームを作ったんだ！」

「！……煉獄くん、君はあっち行った方がいいよ」

『どんな口調だ』

「すまないがそれは出来ない！」


「煉獄さんもお久しぶりです！今日は頑張ってください」

「感謝する！俺達のチームが優勝だ！」


『いや優勝とかないぞ。教師チームが出るのはエキシビジョンマッチじゃないか』


まったく抜けているのかそうでないのか……



「なんで来んだよ……」

『？宇髄は杏寿郎が嫌いなのか』

「いや嫌いってか……」

「嘉柳は知らなくてもいいことだ！」

『む。なんだ、隠し事か？』

「ほらまた余計なこと言いやがって……」

「隠し事というか、言ってしまうと嘉柳に迷惑がかかるから言わないんだ！」

『迷惑？……大丈夫だと思うんだがなぁ』

「行こう宇髄！」

「ちょっ、引っ張んな！」



「煉獄さん……何か怒ってる？」

『うーん……よく分からないなぁ。まあ、大丈夫だろう！』

「そうね！じゃあ私、しのぶちゃん達の方に行ってくるわ」

『行ってらっしゃい』


タタタと駆けていく。




「甘露寺……」

『！いたのか伊黒……』


どうやら隠れていたらしい。


『まったく……みんな手がかかるな』

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