煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題5 ページ6

「宇髄先生〜！！」

「煉獄先生〜！！」

「冨岡先生〜！！」

「不死川〜！！」


「「ガンバレ〜！！！」」



ハハ、凄い人気。



「誰だァ！呼び捨てしやがった男ォ！！」

「……何故怒る？」

「テメェは黙って引っ張ってろや！」

「(心外っ！)」

「顔が喧しい！」



「嘉柳先生」

『うん？』

「応援してあげたらどうです？煉獄先生なんか凄い喜ぶと思いますけど」


現在綱引きチャンピオン(生徒)ＶＳ教師陣のエキシビジョンマッチ中だ。私は残念ながら出ていないが。


『うーん……そうだね』

およそ30人の生徒と教師10人が拮抗している。確かに凄い。し、悲鳴嶼先生を入れなくて正解だったかもしれない。あの人がいたら誰も太刀打ち出来ないから。



『ファイトー！チームT！』

「頑張れー！」

「ファイトですよー！」


こうしてみると、何だか学生時代に戻ったようだ｡





「！聞いたか宇髄」

「あぁ。ド派手にな」

「一気に引くぞ」

「分かってらァ」


「行きますよー！せーのっ」





「はぁ！？嘘っ、だろ……！」

「ヤバッ……負け」



ﾊﾟｧﾝｯ




《エキシビジョンマッチを制したのは教師チーム！！》




『！あはは……凄いなぁ』

「ですね……」

「男性だけとは言え3倍の人数に勝ってしまうとは……」





あ、戻ってきた。



『お疲れ』

「ああ！嘉柳達の応援のおかげだ！」

「応援1つで馬鹿力出せんなら最初から出せェ」

「出していたつもりだが？」


「結構おもしれーな。エキシビジョンマッチ」

「ですね！学生時代に戻った気分です」

「懐かしいな……今じゃあの頃みたいには動けないし」

『何をジジ臭いことを……せっかく年に一度の行事なんだ、楽しもうじゃないか』

「そうだな」




にしても、今年は本当に激しいなぁ。校長先生がああ言ったのも頷ける程だ。


単純な体力だけじゃない。高校生にしてはやけに高度な駆け引き……



『ただの体育祭とは思えないな……』

「そうだな」

『さて、次が終われば昼食だ。頑張ろう』

「ああ！次は嘉柳も出るからな」

『うん』


私立キメツ学園は、特殊だからこそ面白い。

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