問題38 ページ40
『……はい?』
夏休みも残すところあと2週間。そんな時、校長先生から臨時の招集がかかった。
「夏休みでも働いてくれているみんなの為に旅行を計画していたんだ」
ちなみに夏季休業は終わった。よって仕事がある人は学校に来ていた訳で。もちろん家でも仕事をする人もいる訳だ。校長先生はそれを以前から心配していたようだ。いやまぁ教師になった時点でハードさは覚悟していたわけだし、何だったらこの学園は他と比べて格別に働きやすい。それでも産屋敷校長先生は私達に癒しを与えたいらしい。
「群馬県の温泉街で3泊4日の旅行をどうかと思ってね」
「温泉旅行!!」
「良いんですか!?」
「うん。ただ、都合が合う日がどうしても決まっていてね、全員が行ける訳ではないと思うよ」
校長先生は紙を配った。企画書、みたいなものだ。
『……ほぉ』
「うむ……」
「へぇ……なるほどな」
「良いんじゃないですかねェ。俺は賛成です」
「私もちょうど空いています」
と、行けることに喜んでいるのは私達だけのようで……
「嘘だろ……!?」
「この日お袋の三回忌……」
「娘の運動会……」
などなど、落胆する者が。
「申し訳ないね…」
「いっ、いえ!これも偶然です」
「校長先生が労わってくださるだけで充分ですよ!」
やはり都合が悪かったのかパスする先生が大勢いた。
「それで……行ける人は手を挙げてくれるかな」
手を挙げたのは私含め9人。校長先生と奥様のあまねさんも行くらしいので、参加者は合計11人。
『結局いつもの顔揃いだな……』
「そういや伊黒、おめー良いのかよ」
「甘露寺も良いと言っていた」
「あの短時間でよくメール出来るな」←
そうそう、伊黒と蜜璃は晴れて恋人になったのだ。やはりあの夏祭りだな。伊黒から気持ちを明かしたらしい。やっとか、と私含め周りが呆れるのは仕方ないが、それでもみんな祝福している。私もとても嬉しい。やっとお互いが報われたのだから。
『4日ぐらいなら家も大丈夫だろう』
「そうだな!母上も居るし安心だ!」
「私も家のことは大丈夫だと思うわ。しのぶはしっかりしてるもの」
『しのぶがいるなら安心ですね。
美月先生は大丈夫ですか?彼氏に何も聞かず……』
「あ、大丈夫です!今さっき良いよって言われたので!」
「だからメールすんのがはえーんだよ」←
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すみた先生(プロフ) - 星猫さん» ありすぎて文字数足りないので、次話で答えさせていただきます!質問コメントありがとうございます!! (2021年3月27日 17時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月27日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2021年1月27日 21時