煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題31 ページ33

「嘉柳にやらせてよかったのか」

「休みの日は出来るだけ任せて欲しいと言われたので」

「そうか」



「父上、母上。夕食の支度が出来ました」

「今行く」

「わざわざありがとうございます」

「いえ！では俺は兄上と天元さんも呼んできますので」








「兄上、天元さん。夕食が出来ました」

「今すぐ行く！」

「サンキューな千寿郎」









『みんな来たね。今日は千と一緒に頑張ったんだ。な？千』

「はい。ほとんど姉上がやってくれましたが……」

『そんな事ないよ』



「これはサワラか？」

『はい！魚屋さんが安売りをしてたので買ってきました』





「(……待てよ？これは合法的に嘉柳の手料理が食えるチャンs)」←

「宇髄。また良からぬ事を考えてはいないか？」

「……んな訳ないだろ」




「天元くん、酒は飲めるか」

「あーはい。結構いけますね」

「瑠火」

「……少しだけですよ」

「母上！俺も飲みます！」

『私はいいかな……』


千寿郎がいる手前、大人ばかりのこの席で酒を飲むのは気が引ける。母上も元々酒は飲めないし。男3人で仲良くやってくれ。




「「『いただきます！』」」



「相変わらず挨拶も派手に揃うもんだな〜」

「この3人は本当に仲が良くて」

「学校でも千寿郎が千寿郎がっていっつも自慢してくるんすよ」



『……千、気にしなくていいからな』←

「？はい。とても美味しいです」←



「学校で3人は大丈夫か」

『父上。千寿郎はともかく、教師である私達をなんだと思っているんですか』←

「いや……色々迷惑かけていないかと」←

「あなた方は良くも悪くも真っ直ぐですから」

「ﾌﾞﾌｯ！……だってよ〜」


「『むぅ……』」


「でも大丈夫ですよ。こいつら派手に良い先生やってますから」



天元……





君もたまにはいい事を言うんだな……！←




「これからもよろしく頼む」

「了解です」

『世話係みたいに言わないでくれ』←



こうしていつも以上に賑やかな夕食は続いた。

問題32→←問題30

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す