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問題25 ページ27

コップに冷たい麦茶を注いで天元に出した。



「おーサンキュー」

「君も仕事は終わったのか?」

「まぁな。元々お前らよりは少なかったんだし、先週の金曜には終わった」

『そうだったのか。……



天元、これから用事はあるか?』

「ん?別にねぇけど」

『もし良ければうちで昼を食べて行かないか?』

「カヤ!」

『2人だけだと寂しいだろう?』


時計を見れば11時50分を指している。天元が来たのは5分ほど前だった。



つまり




「良いねぇ。そうさせてもらうぜ」

「よも……」

『フフ、分かった。なら支度してくるから待っていてくれ』

「ありがとなー」



この時間帯を狙って来たのはお見通しだよ、天元。



今日は暑いし、簡単にそうめんにでもしようか。必要な材料を脳内でピックアップしながら、私は台所へ向かった。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「……宇髄。君、狙って来ただろう」

「お、分かったか?お前でも気づくんだな〜」


あの様子であればカヤもきっと気付いていた。



既に部屋の中は冷えた。俺もクーラーから離れ、テーブルを挟んで宇髄の向かい側に座った。


「派手に心配性だな」

「……」

「そんなに心配か?あいつだって大人だぞ」

「……それは分かっている」


俺が普通では無いのは分かりきっている。だがカヤはそんな俺でさえ肯定してくれる。それに甘えているのも分かっている。


子供じみた独占欲。単純に自分から離れて欲しくないという幼い……そう、俺は子供と同じだ。



「ま、俺はいつかお前らを攻略して見せるからな」

「無理だな」

「即答かよ」


確かに体育祭で認めはした。あの場で自分の次にカヤを分かっているのは宇髄だ、と。それに、宇髄だったら昔からうちと仲が良いから家族も了承するだろう。万が一の場合だが。


「カヤは君を好きにはならない」

「ほぉ〜ん?派手に言ってくれんじゃねえか」

「君はカヤが以前付き合っていた男を知っているか?」


俺がそう言うと、宇髄は目を見開いて固まった。

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すみた先生(プロフ) - 星猫さん» ありすぎて文字数足りないので、次話で答えさせていただきます!質問コメントありがとうございます!! (2021年3月27日 17時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月27日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみた先生 | 作成日時:2021年1月27日 21時

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