煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題12 ページ13

「うおぉはえー！？」

「先に行く」

「ちょっと待って下さいよ！！」

「断る」





《バトンを渡されてから一気に前に出た教師チーム冨岡先生！1位に躍り出ます！》




「なんでアイツ本気出してんだよ。いっつも俺には関係ねェみたいな顔してるくせに」

『私が言ったんだ。もし1位で繋いでくれたら鮭大根をご馳走してやる、ってね』

「物に釣られやがって……」

『何となく私も勝ちたいと思った。こんな機会そうそうないからね』

「お前も案外ガキだなァ」

『まぁ年下だからな』

「1歳だけだろが」

『……』

「オイ無視すんな」←

『そろそろ行ってくる』

「だから無視すんな」←



多分冨岡は1位で持って来てくれるだろうし、次も上位はキープしてくれるだろう。







《圧倒的走力で他を置き去りにした冨岡先生！そのまま1位で繋ぎます！》








『頑張れー！』

「アイツも運動出来たんだな」

『体を動かすのが好きらしい』





チームT


第5走者 美月先生








「美月先生かわい〜！」

「ちょっとやめて！」




『初心だねぇ』

「老人か」←




なんせ美月先生も運動部、バドミントン部の顧問だ。現役時代はインターハイにも出場したって話してくれた。おどおどしてるように見える(実際そう)が、割と動ける方らしい。




《ここで順位が変わりました！

1位黄組！2位教師チーム金内先生！3位で青組と赤組が並んで追いかけます！！》



「仕方ねェな」

『今年は速い子がたくさんいるし』

「今走ってる奴らなんかみんな陸上部じゃねェか。それも短距離専門」

『その中で2位でも凄い方だ。


……？というか、何故そんな事を知ってるんだ？』


「…………」


『生徒には出来得る限り干渉したくないと言っていた君が？何故？』

「……」←

『無視しないで欲しいが』←



なるほど、不死川にも可愛いところがあったらしい。



『まぁいいさ。広めるようなことはしないよ』

「チッ」

『宇髄じゃあるまいし』←





《ほぼ同着で次の走者に託しました！》





『さて……行ってくるか』





「すみません！」

「問題ない！！」




チームT


第6走者 杏寿郎

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