王様ゲーム、切望。

命令10 ページ25

川西「あぁ話逸れた。えっと……


そうそう、とりあえず今までの疑問には分かってる範囲で答えようと思う」

川西はそう言うが、誰も口を開こうとはしなかった。恐れをなしたのか、ほとんどの者は川西を奇異でも見るかのような目で見つめた。



川西「……はぁ。何がしたいんだか。


じゃあ俺から1つ種明かししてやるよ。命令2では何があったっけ？……日向翔陽」

日向「っ！？え、えと……っ、長距離、走……？」

川西「そこで死んだのは誰だった？」

日向「っ……稲荷崎の、2人と……あとは…えっと…………、あ。青城の人……？」

川西「孤爪研磨ぁー。稲荷崎の大耳練、銀島結が罰を受けた原因は？」

孤爪「…………ショート、カット」

川西「じゃあ青城の矢巾秀は？」

孤爪「……知らない。崖から落ちただけ」


日向、孤爪と名指ししては質問に答えさせる川西。周りの者は、次は誰だと固唾を呑む。しかし川西の質問はそこで終わり、代わりに川西は満足げな顔を見せた。



川西「岩泉一。命令2で最後にゴールしたのは俺だけだった」

岩泉「……っ！……まさか」

川西「あー……なんて言ったんだっけなあの時……確か……何か落ちる音がした…いや、









誰か(・・)を脱落させるのに手間取って遅れました、だっけ？」


目を細めた川西。岩泉は顔から血の気が引いていくのを感じた。





川西「うーん案外強くてさぁ……ホントは背後からドーンってやるはずだったんだけど。結構揉み合った結果、まぁ手筈通りに落ちてくれたよ」

岩泉「……ぉ、まえ……」





国見「ちょっと待った。なんであんたが矢巾さんを殺せるんだ？」

川西「ん？……国見英」

国見「あんたが白鳥沢の郡から外れて矢巾さんを探し当てられたのは、なんでだ」

一歩前に出た国見。隣で金田一が狼狽えているが、国見も川西も気にせずに視線を交わした。


川西「……？……ふっ、別にアイツに的を絞ってた訳じゃねぇよ。あん時の俺のノルマは1人以上脱落させる事、それは別に誰だって良かった。そろそろゴールだヤベェって思って戻って行ったらたまたまアイツが居た。だから突き落とした」

国見「ノルマ……？」

川西「……勝手に自分で決めた目標だよ。俺の目的はさっき言ったやつだから、ちょっとずつ減らしてかないとキリが無いだろ？」

さて他には、と川西は首を回した。






北「アランが死んだのはなんでや」

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