treasureは、すぐそばに。 (ページ32)

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自然な距離ページ32

アサヒside

無事明日のリハーサルも終わり、今は明日の流れと今日泊まるホテルについて説明を受けているところだ。

「……と、いうことで、今回は2人部屋が4つと3人部屋が1つ。部屋割りは自由に決めて〜」

マネージャーがそう説明した途端、メンバー達の空気が一瞬で変わる。

また始まったな

俺たちは10人以上もいるグループで、もちろんホテルで1人1部屋使えることはほとんどない。

ということは、必然的にAと同部屋のメンバーがいるということになる。

そうすると、さっきみたいな、メラメラとした空気に一瞬で変わるのだ。

もちろん、皆Aと同部屋になりたいらしい。

自慢じゃないが、俺は普段から一緒に寝ることが多いため、こういう時のジャンケンにはあまり必死にならない。

当の本人も誰とでもいいそうで、異常に白熱するジャンケンを
いつもぼーっと眺めている。

ジフン「マジで今回は負けられないな」

ジフニヒョンは1番Aと一緒に寝たがっているけど、このジャンケンで勝っているところ見たことないんだよな。

ジェヒョク「俺ヌナと一緒に寝たことそんなにないから今回は俺で良くないですか？」

ジョンウ「いや、ヒョンたまに一緒に寝てるじゃないですか、ていうかいつも引っ付いてるからダメです。だから今回は俺で」

ジョンファン「年下の特権で俺がいいです」

ヒョンソク「ヤ〜〜、ダメだよ、平等にじゃんけんしなきゃ。
サヒも一応参加しな？」

ヒョンソギヒョンがそう言って、いつも通りジャンケンに落ち着く。

ジャンケンにしようとまとめたヒョンだが、ヒョンも確実にAとの同部屋を狙っているから面白い。