treasureは、すぐそばに。 (ページ33)

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ジフン「じゃあやろう、最初はグー、じゃんけん……

ポン！」

………やばい、勝ってしまった。

しかも、こんな大勢でいて、1発で一人勝ち。

ジフン「えーい！！またサヒかよ！！！」

ジェヒョク「サヒヤ、いつも寝てるじゃん！」

ジョンファン「………ヒョンズルい」

A「ジャンケンだから仕方ないでしょ！他の人はまた次ね」

案の定文句は止まらなかったが、Aの一言で渋々黙る。

MG「じゃあ、明日も朝は早いしあんまり夜更かししないように。お疲れ様〜」

マネージャーがそう言って、それぞれ車に乗り込み、ホテルに向かった。

『あーー！サヒと一緒で良かった！』

ホテルに到着し、部屋に入った瞬間そう言うA。

アサヒ『何で？』

A『だって、ほんと誰でもいいけど、みんな引っ付いてくるからゆっくり眠れないんだもん。アサヒはそんなことないじゃん』

アサヒ『まぁな』

A『気遣わないしね、アサヒといるの。ほんとに楽』

アサヒ『それは良かったですよ』

A『あ、フルーツある、食べよ』

そう言って、部屋に準備してもらっていたフルーツに向かうA。

さっきAも言っていたように、俺は皆ほどベタベタしないし、俺もAといるのは居心地がいいから、ジェヒョクやジョンウと同じくらい一緒にいる時間が多い。

だからなのか、俺の写真フォルダやフィルムカメラで撮った写真で多いのは、圧倒的にAだ。

まぁそれは、ビジュアルが良すぎて思わず撮ってしまうということもあるんだけど。

これだけ一緒にいるけど、やっぱAは美人だよなぁ。

そんなことをボーッと考えながら、韓国から持ってきたフィルムカメラを取り出し、フルーツを頬張るAを撮る。

A『何で今撮るの(笑)』

アサヒ『いや、可愛いなと思って』

A『えー、アサヒがそんなこと言うの珍しい』

アサヒ『俺だっていつも思ってんで』

A『………』

アサヒ『照れてるん？』

A『……うるさいな、早くアサヒも食べなよ』

アサヒ『笑笑』

再びカメラを構えて、照れているAを撮ってから、俺はやっとカメラを置いた。

Aを撮った写真は多いけど、俺はそもそも投稿することが少ないのもあってあまりSNSには載せていない。

今日は、載せてみようかな。

そんなことを思いながら、俺もフルーツを食べた。