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 ーー……! 、────……ッ!


 沼。でもそんなに居心地の悪くない沼の上から声がしたから、引き上げられたから、目を開けた。

 埃とカビが鼻につく空気を呼吸1回分取り込んで、凭れていた壁の冷たさで視覚が還る。両肩に掴まれている手は、あ、


「A!」
「……なんで?」
「こっちが聞きてーよ……」

 「帳解いたら呪霊と生徒が消えた」って補助監督から緊急連絡が来たんだって。呪霊はともかく私が消えるとかありえないのに。補助監督の人絶対クスリやってるに違いない。

 悟が呆れたように頭を掻いている。
 廃工場の仄暗い視界を滲ませている両目をパタパタ瞬くと、温い水がするりと流れた。


「泣くほど痛い怪我なんてしてねーだろ、てかこんな油臭いとこで寝んなマジで」

 ごつん。こつんじゃなくて、ごつん。クソ痛い。石みたいな拳が頭の上に降って来たけど、あれ、今は怒る気になれないな。



「……なあ、」
「……ううん。なんでもない」

 ーーすごく 幸せな夢を見てた気がするだけ。


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夢主の口調が段々解れていってることに戸惑いを感じております(^^)アワアワ

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作成日時:2020年12月30日 22時

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