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七枚目 ページ10

彼女は世間から魔女と呼ばれました

不老の魔女であり、永遠の飢えに苦しむ魔女グラディ

人々は彼女をそう呼びました


彼女は森を見つけました

静かな静かな森です


人は恐れて誰もそこへは近づきませんでした


そんなとき森の前で一人の少年が倒れていました


彼女は少年にご飯を与え、知識を与えました

彼女は少年との時間を楽しみました


彼女の飢えはいつの間にか満たされていたのです


『私はもう終わりが近いみたい』


目の前の少年は静かに泣いていました


泣きながら私の目元の水を拭いました


ああ、私も泣いていたんだ


泣くなんて何年ぶりだろう


『ラギー、ありがとう
貴方のお陰で私は幸せだった』


「やだよ、タヒぬなよ!
どうして、どうして」


『A』

「へ、」


『私の名前Aっていうの』


ラギーは目を擦り必死に涙をこらえた


「A、A」

『うん、なに?ラギー』

「俺あんたのこと大好きッスよ」

優しく笑う私の愛する人


『私も、私も大好きだよ』


優しい口付けを交わし段々体の力がなくなっていく


『ラギー、私のことは忘れて、幸せになって』


「そんな、忘れるなんて、出来るわけ、」


『でもね、』

彼の言葉を遮る

『わがままを言うなら

この冬の間だけ私のことを思いだしてほしいの』


一緒作ったご飯の味

育てた食物をスラムの皆に届けたこと


それから、それから


『ラギー、ありがとう』


タヒたくないや


でも強がって笑っていよう


最後に彼の瞳に写る私が笑顔であれるように


『沢山の思い出を幸せをありがとう』



ぼやける視界のなか、彼は優しく微笑んでいた

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設定タグ:ツイステ , ラギー・ブッチ , 死ネタ   
作品ジャンル:恋愛
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夏ミカン(プロフ) - コメントありがとうございます!!!そう言っていただきうれしいです!!! (2020年10月21日 19時) (レス) id: d0b909f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぐで〜る?(プロフ) - すごく面白いです!最新待ってます (2020年10月21日 18時) (レス) id: e960e2a70d (このIDを非表示/違反報告)
夏ミカン(プロフ) - スミマセン、わますれました !指摘してくださり、ありがとうございます! (2020年8月4日 7時) (レス) id: d0b909f8a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏ミカン | 作成日時:2020年8月3日 13時

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