一目惚れしたのは獣耳少女達でした５【そ/ら/る】【う/ら/た/ぬ/き】

２２５話 ページ26

ルーシーside

…ラビ動揺、してた。

嫌いって言ったら…。

ラビ、嫌いって言って欲しかったんじゃないの…？

本当はラビのこと、嫌いなんかじゃない。

大好き…。大好きなの…。

もう、考え過ぎてよく分からない。

『……ぅっ…ふぅ…』

ポロポロ涙が溢れてとまらなかった。


リトside

僕はふと思い出したことをラビお姉ちゃんに伝えた。

『……でもさ、ルーシーお姉さんの顔も凄い辛そうだった。

まるで自分の気持ちとは反対かのことを言う時みたいに…』

レ「確かに…。

ラビ姉ちゃんは気づいてないだろうけど、ルーシー姉ちゃん…嫌いって言われた時泣きそうだった…」

確かに…。

それに、今までのこと考えて嫌いなわけないんだよな。

ルーシーお姉さんがラビお姉ちゃんのこと多分好き…というか大好き。


『だってさ、普通に考えてみてよ。

ルーシーお姉さん、何で嫌いな人を自分の命かけてまで助けたの？

嫌いなら見捨てればいい。人間は普通にそういうことするから。

だけど、ルーシーお姉さんは助けに来た。

わざわざ、自分が死ぬかもしれないとこにね。

渉兄さんでも助けに来れなかったのに…。

それに、自分の信用している人でもラビお姉ちゃんに何かしたら消す。とか言っていたんだよ？

それから、お姉さん…ルシュカさんの娘だから…多分勝手にラビお姉ちゃんが嫌いって言って欲しいと思って嫌いって言ったんじゃない？

お姉さん、分かりにくいし…何より悲観的だから。

……それから、ラビお姉ちゃんの性格が変わるくらいでルーシーお姉さん絶対に嫌いになったりしない。

だから、多分僕の考えだけど、ルーシーお姉さん…今もお姉ちゃんのこと友達だと思ってる』

すると、ラビお姉ちゃんは凄い速さで屋敷に入っていった。

ルーシーお姉さんのとこかな。

２２６話→←２２４話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す