一目惚れしたのは獣耳少女達でした２【そ/ら/る】【う/ら/た/ぬ/き】

５７話 ページ8

ルーシーside

浦田はラビが男に絡まれた時、俺のって言って疑われたからちゅーした。

そして、人間で俺のって言うのは恋人って意味らしい。

そんなの言われたって、今まで物扱いされていたラビに恋人って意味が通じるか？

…まぁ、ラビが嫌がってなかったかしラビを守る為なら仕方ないな。

ぐるぐると考えながら、ご飯を作る。

『いたっ…』

はぁ…どうやら考えすぎて手元を見てなかったからか、包丁で指を切ったようだ。

とりあえず、応急処置をして再びご飯を作る。

今は料理に集中しよう。

ラビと浦田については、また後で考えればいい。

そう思っていると、後ろから声が聞こえた。

そ「…ルーシー？珍しいね、こんな朝方から料理なんて」

『…彼方』

びっくりして、包丁を落としそうになる。

危ない、危ない…。

そ「びっくりさせた？ごめんね」

『…別に大丈夫』

そ「……怪我したの？」

『うん、考え事しながら料理したから指を切った……』

そ「そっか。気をつけなよ。

いつでも相談乗ってあげるから」

『ありがと…』

それから、マグカップを置いて彼方は戻って行った。

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