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柱合会議の後で、Aさんが、心配した様子で駆け寄る。



「さっき、大丈夫だったか。ぼーっとしてて。実弥にしては珍しいから、やっぱり熱が……」

「あ……だ、いじょうぶ、す」



Aさんの妄想してたからなんて、死んでも言えねぇ。しかもあんな、変態臭いやつ。

時透とは違う、超ストレートの黒髪が、俺の顔にかかって。



「うぉ」



びっくりして、思わず退く。

それを勘違いしたのか、Aさんは少し傷付いた顔をして、



「悪い……俺の髪、嫌だったよな」



慌てて自身の髪を握る。



「あ、いや、違くて」



爽やかないい匂いが、鼻をくすぐるもんだから驚いた、なんて。この人の前だと、思うように言葉が出てこない。

それでも今までで1番、あれこれ考えて、言葉を選んで。



「好きっす、Aさんの髪」



サラサラすぎて、スっと指をすり抜けてしまう、Aさんの髪を掬って……



「……っ!」



キスを、した。

しまった、思わず……

Aさんは、一瞬驚いた顔をしたものの、俺を咎めることはせず、



「ありがとう、よかった……俺、嫌われてんのかと、思って」



また、優しい笑顔を見せてくれた。





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mikitty(プロフ) - 好きです!!!! (2022年12月25日 13時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - やっぱり何回見ても最高だなぁ、ぐへへ(( (2020年12月19日 14時) (レス) id: 4fc468f2f2 (このIDを非表示/違反報告)
柴犬(プロフ) - 素敵な作品ですね...、愛情表現や色気のあるシーンがすごく好きで一気読みしてしまいました。他の作品も読ませて頂きたいのですがパスワードというのはどちらで伺えばいいのでしょうか...? (2020年5月30日 9時) (レス) id: 87b58a18e6 (このIDを非表示/違反報告)
ohagi - めっちゃ最高でした。自分も腐ってるのでBLの方がよけい萌えました! (2020年3月31日 14時) (レス) id: 8e8ba22e4c (このIDを非表示/違反報告)
ひつじマイケル(プロフ) - お疲れ様です!読んでいてとても面白かったです!よろしければこれの短編集を読んでみたいです! (2020年3月30日 14時) (レス) id: 37a32601d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たつき | 作成日時:2020年2月29日 20時

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