ただ助けたいだけなのに

伍拾参　しのぶのガチギレ！ ページ18

錆「お、？」


『…』


錆「愛莉はどうした？」


『今まで任務を押し付けていたのでせめての罪滅ぼし
　の為に任務を代わりました』


我ながら上手い嘘だと思う。


錆「やっと認めたか。賢明な判断だな」


…今、上弦が出てきて錆兎に怪我を負わせて欲しい。


かなりムカつく。


鬼「ガハハハ。うまそうな女だ！」


『黙れ』


呼吸を使わず鬼を倒した。


ごめんね、錆兎がムカついたから八つ当たりした。


『ゲホッ』


うわ。今日はよく血を吐くな。


錆「！？大丈夫か？」


あれ？何で心配をしてるの？


『何で心配してるの？』


錆「？仲間だからだろ？」


『愛莉ちゃんがでしょ？』


錆「ウッ。…俺は何を？」


…今、自我を一瞬取り戻したんだな。


洗脳？に近いものが掛かってまた、元に戻ったね。


『…蝶屋敷で診てもらったほうがいいですよ』


そのまま次の任務に向かう。


『ゲホッ』


最悪、これ絶対悪化してるやつだ。


肺に血が入ってゴロゴロ言ってる。


匡「あれ？何で愛莉ちゃんは？」


『今まで任務を押し付けていたのでせめての罪滅ぼし
　の為に任務を代わりました』


匡「そうなんだ。行こうか」


『ゲホッ、分かりました』


匡近は悪女だと思っててもあまり変わらないね。


鬼「お前、あの方の」


『ああああ！聞こえない、聞こえない。さよなら』


杏寿郎経由で絶対情報が回っているからそれを言われたら私が黒いフードを被っている人ってバレる。


匡「？終わりかな？」


『それではさようなら！』


すぐにその場を立ち去る。


〜その頃の蝶屋敷〜


善「イヤァァァァ。痛すぎて死んじゃう！」


し「死なないので静かにしてください」


杏「竈門少年。俺の生家、煉獄家に行ってみるとい
　 い。歴代の炎柱が遺した手記があるはずだ。父は
　 よくそれを読んでいたが俺は読まなかったから内
　 容が分からない。
　
　 《中略》

　 竈門少年。猪頭少年。黄色い少年。もっともっと
　 成長しろ。そして、今度は君たちが鬼殺隊を支え
　 る柱となるのだ。俺は信じる。君達を信じる。今
　 度また俺が戻って来たら、君達の成長した姿を見
　 せてくれ。」


し「もしもーし。それは今しなければならない話です
　 か？煉獄さんは今の状態を分かっています？今、
　 内臓がぐちゃぐちゃになってるんですよ？そんな
　 に長々と喋ったら悪化するの分からないんです
　 か？」


しのぶがガチギレしていた。

伍拾肆　人としてどうなの？→←伍拾弐　冗談と書いてマジと読む

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す