02. ページ2
〆．
私と彼は、教室で隣の席。
学校ではあまり話さないようにしてるし会話は最低限だけど。
「教科書42ページ開け〜」
「………ん？あ、やべ」
隣から聞こえる焦った声。
周りに聞こえるか聞こえないかくらいのその声を聞いてしまった私は、恐る恐る声をかける。
「重岡くん………い、一緒に見る？」
「へ、ええの？」
ごく自然に。
「おい重岡ー、また教科書忘れたんか？中間も迷惑やろ、ちゃんと持ってき！」
「すんませーん！」
教室に笑いが起きる。
大毅くんはこういう人。
すごく憧れるし、
ちょっぴり嫉妬もしてしまう。
彼の人格にも、彼を見つめる女子たちの目にも。
幸い一番後ろの席なので、机をくっつけても誰の視界の邪魔もしない。
………誰の視界にも入らない、と言った方が正しいのだろうか。
「はい」
「中間さんありがとうなぁ？」
にこっと一つ笑顔を見せて、大毅くんは教科書に視線を移す。
私も先生の読み上げる文章を追いながら、それでも隣から聞こえる微かな呼吸音に胸を高鳴らせた。
「…………………A」
「…………っ」
机の上に置いていた手が片方、彼の手に盗まれる。
そのまま移動した机の下で確かに温もりを感じ、指まで絡まった。
驚いて彼の方を見れば
「………ひひっ」
いたずらっぽい笑顔を見せて、自分の唇に人差し指を当てた。
「しー」
なんだか嬉しくて、私も同じように
「しー」
と返した。
〆．
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まりん(プロフ) - 続き気になります！ (2019年5月2日 10時) (
レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
神なな - ほんとにぃっ！なんですか！？こんな可愛いお話…ヤバイですよー！シゲに抱きつかれるなんて夢のそのまた夢の夢の夢の…夢の…y‥更新頑張ってください！！！！次も必ず見ます！読みます！叫びます！ (2019年5月1日 19時) (レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
A - な！なんですか！？！？このほのぼのかわいいお話は私今まで見たお話でいっっっちばんすきなお話かもしれないです！大変かもしれませんがこれからも更新頑張ってください！！ (2019年4月30日 21時) (レス) id: fe81496d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2019年4月30日 15時
