どうしよう、君が欲しい (ページ18)

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DAY17:黄信号ページ18

危険な状態になる前に

DAY17:黄信号

は「あ！おはよう！」

階段を上り、編集部屋に行くとそこにははじめさんしかいなかった。
まだ9時と早いので、他の皆さんはまだ集合されていない様だ。

は「朝早くからごめんね。ちょっと、これ見て欲しいんだけど・・・」

はじめさんがパソコンの画面を変えて行き、辿り着いたのは昨日投稿された畑の動画である。
少しスクロールして行くとコメント欄に行き着き、私とだいちくんは言われるがままにそれを見る。

『え』

だ「あらー・・・」

ー

○○
だいちぃ、昨日女の人と抱き合ってたたんだけど彼女・・・？

○○
え・・・？それ本当・・・？

○○
何かTwitterで写真見た

ー

そこにはだいちくんが彼女と抱き合っていたという話題が書かれていた。
もちろん、これは嘘だ。
彼女と疑われている正体は私。そして抱き合っていたのは好きだからとかでは無く、車とぶつかりそうになった私を助けようとして起きた出来事。

は「これさ。彼女って言われてるの、Aちゃんだよね？昨日コンビニに買い出し行ってもらって、だいちくんが付いて行ったから」

だ「うん。そうそう。んで、それなんだけど」

だいちくんは昨日起きた出来事を説明し、真相をはじめさんに伝える。
はじめさんは「なぁ～るほど」と納得してくれた。

は「てか、だいちくんも、Aちゃんも良い人だから、人を惑わせる様な事わざとしたりしないって分かるから信じれる！」

だいちくんは分かるが、私にまでその信頼を抱いてくれているのは素直に嬉しい。有難い。

は「てか、見たって最初に書いてる人、その車の人説無い？」

だ「うわ。あり得るかも」

は「だいちくんだと思って車で近付いてみたら、そういう事態になってしまった、とかも考えられるかも！」

な、なるほど。
確かに、こんなに大人気の方となると、本人と気付いたら近付いて確認もしたくなるし、あわよくば話せたりしないかな、と思うのは必然だろう。

んー、と何か考える仕草を見せるはじめさん。
そして、「あ」と声を発し、言葉を続ける。

は「Aちゃん。畑の動画に出てもらって、メンバーとして紹介したいんだけど、どうかな？」

『へっ？！』

は「ちゃんとメンバーに加入した事、その理由を伝えたら、今回のこの誤解について説明しても納得してもらいやすいと思う」

確かに。
そして、今回こんな風に迷惑をかけてしまったのは事実だ。

私が出来る事とすればー

.