7校合同長期合宿兼悪女潰し合宿後半戦

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稲荷崎vs音駒


私たちは稲荷崎だから

対戦相手ってだけで
そこまで関わらないと思っていたのだが……


「なんやねん、アレ」
「きっつ」
「いや〜、えーーー？」
「ま、まあすごいことなっとるな……」


稲荷崎sideは音駒の様子を見て

特に2年が騒然としていた


「黒尾さぁーん！はい、どうぞ♡」
「ありがと♡」


え、黒尾さんってあーいうのタイプなの…？

夜久さんとか研磨くん眉間にシワ寄ってますけど


『えっぐい…』


もうずーっとあんな調子なのだ

え、なに
おままごとでもやってんの？


「あそこって付き合ってんのかな」
『さ、さあ…？』


た、たしかに相性悪いわ……

これはあまり仲良くはできなさそうだ


『ちょ、侑聞いてきなよ』
「なにをや」
『付き合ってるんですかーって』
「嫌やわ！あの空気ん中入りたないわ」

うん、なるべく関わらないようにしたい

黒尾さんってロリコンだったの？


あ、でも華姫さんはロリコンって歳じゃないか、もう


でもさ、アレ絶対騒ぐ感じだよね

侑のサーブの時騒いだら、殺されるよ？



『リア充ってみんなあんな感じなの…？』

「俺らに聞いてもダメだよ
非リア歴＝年齢なんだから」

彼女作ろうと思えば作れるくせに
ムカつくわぁ〜……


「あぶなっ」

そう言って治が目を隠してきた

『え、なにやってんの治』


「ももかの教育に悪いもんが今発動してんねん」


え、コワ

というかなんであんたらに教育されなきゃいけないのよ


まあ見てもいいことなさそうなので
大人しく手が外れるのを待つことに


「きっしょ……」

え、侑がきしょいっていうなんてどんだけ…？

治目隠し長くない？


『ちょ、まだなの』

「待ってや、おい誰か耳塞げ」

「失礼しまーす」


角名の声が聞こえて耳も塞がれる

え、どうなってんの


音も聞こえちゃいけないの

やば


いや、私そんなに耐性ないわけじゃないけどさ


この人たちがそう判断するって

相当じゃない？


するとゆっくり視界が開けた


『うわぁ、角名』

目を開けた時
私の耳を塞いだ角名がいた

「ん、もうダイジョブ」

いや、明らかに隣の侑が口の端ピクピクさせてるけど、なんで？


「ぶっ潰したるから
覚悟しときや」


え、侑ガチモード？


ホントなにがあったんだよ…


そんなこと思った時だった

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