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15本目 ページ15

「女の子なんだから夜中はダメだよ」

「あと、何で隠してたん!?俺ら友達じゃなかったの!?学生の頃、約束したよね、秘密はダメだって。そんな俺らのこと信頼してないの!?」

その言葉が胸に刺さる。
ごめんなさい、ごめんなさい。

「今頃、俺らが見つけてなかったら…!!」

「いいよ、もう。Aちゃんが怪我なくて良かったじゃん」

『ごめんなさい、ごめんなさい…』

自分がいけない。そう重々理解している。
なのに、抜け出したいって思うんだ。

どんどん、空気が重たくなる。

『私…な…いいよね…』

「どうしたの?」

『私、いない方がいいよね、ごめんね』

「ちょっとA!?」

『しばらく、家から出ます』

私は家から出た。
外は寒い。

『何で私迷惑ばっか掛けちゃうんだろう…』

いつもいつも私は迷惑掛けてばっかり。それは学生の頃から変わらない。
変えよう、変えようって思っても変えられない

『もう嫌…』

私、ついに大好きな人達まで嫌われちゃったの…?

「Aちゃん!」

虫さんの声。
ごめんなさい、こんな寒い中歩かせてしまって…

「Aちゃん…?」

『ごめ、んなさい…迷惑ばっか掛けて…』

「そんな、迷惑なんて掛けてないよ。Aちゃん戻ろう?みんな心配してるよ」

戻りたくない

『いや、戻りたくない…』

「そっか…じゃあ、しばらくここにいよっか」

『・・・私嫌われちゃったのかな』

「え?」

『本当にバカで、運動音痴、性格悪い、すぐ迷惑かける、相手のことを考えない。そんな奴好きなわけないか』

「…嫌いだったら何で心配をするの?」

「てっちゃん達も迷惑だ、って思ってないよ。てつや、強く言い過ぎたって言ってた。本当は、手紙を送った奴がいけないのにAちゃんがいけないみたいにしてしまったって言ってる」

『そっか…』

『さむ…』

「じゃ、帰ろっか」

『うん』

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設定タグ:東海オンエア , てつや   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ゆりか | 作成日時:2018年2月11日 20時

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