私へのアプローチがかなりキモイ降谷さん【名探偵コナン】【降谷零】

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「バラライカ！？君があの時の凄腕ハッカーか！」

「マイケル分析官、貴方とは何度かネット上でお会いしましたね。実際にお会いできて光栄です」

「こちらこそ！まさか一生のうちに会えるなんて！」


マイケルと握手を交し、私は会議場全体を見渡した。


「組織の情報、特にメンバーの情報は粗方把握しています。ブランデーは何か目的があって行動を開始したと見て間違いないでしょう。そして我々の上司である降谷さん･･････バーボンも」

「合同捜査本部が立ち上がって何ヶ月過ぎたと思ってるんです？そういう情報は最初の方に共有してもらわないと困る！」


CIAの諜報員の一人に糾弾され、私は素直に頭を下げた。


「申し訳ないです。しかし、私の正体が漏洩しないようにという降谷警視正の配慮だった事は、理解して頂きたい」

「だがこの場で正体をバラしたという事は、今後は全面的にあの伝説的ハッカー・バラライカとして我々の捜査に協力してくれるという事だな？」


伝説的ハッカーはやめろ恥ずかしい。内心羞恥に悶えながらも、赤井の言葉に、はっきり頷いた。


「ええ。私の持っている情報と技術をもって、ブランデーの検挙に協力します」

「だそうだ。喜べマイケル、憧れのバラライカと合同捜査だぞ」

「夢みたいだよ！よろしくバラライカ！」

「ありがとう。ところでマイケル、貴方、隣の女性には歩容解析かけた？」

「え？一応、検挙できてないネームドや犯罪者は粗方かけたけど。でも誰も引っ掛からなかったよ」

「それは違う。貴方はまだかけてないはず。NOCのネームド持ちはね」


その言葉に、風見さんが思わずといったふうに声を上げた。


「まさか、」

「ええ、恐らくは」

「待ってくれ、阿木捜査官。君達は一体何を話しているんだ？」


ジェイムズ氏に、私は危惧していた最大の懸念を口にした。


「ブランデーの隣を歩いているその女性が、降谷警視正である可能性が高いと私は考えています」




──────捜査会議が終了してから三十分後、マイケル分析官による歩容解析が終了した。

──────ブランデーに肩を抱かれて歩く女性がコードネーム・バーボンである可能性は、90%であった。

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