私へのアプローチがかなりキモイ降谷さん【名探偵コナン】【降谷零】

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「流石ねバーボン、ベルモットお気に入りのハリウッド女優顔負けの若作りが100%万全の状態で生かされてるわ」

「誰だキールを呼びつけたのは」

「私です」

「A、僕はお前に何かしたかのか･･････？」

「自分の胸に手を当てて考えてみてはいかがでしょうかこのセクハラ上司が」


降谷さんが女装するにあたって、最大の難関がメイクアップとヘアセットである。

警備企画課の男共及び私には手も足も出ない領域だし、千の顔を持つ魔女と呼ばれたベルモットの元につき、自身もまた探り屋バーボンとして一定の変装技術を持つ降谷さんと言えども、女性になるメイク技術は持っていない。

どう頑張っても外部の人手が必要だった。

機密情報にある程度関わっても大丈夫な人材といえば限られてくる。


そこでAが目をつけたのが、不特定多数に顔を見せる職業であるアナウンサーとして働いた経験がある、コードネーム・キール、水無怜奈こと本堂瑛海である。

丁度CIAも庁舎を間借りしてるし、と連れてきた。勿論コスメ代は経費で落ちる。


本堂さんは降谷さんが女装したと言ったら大喜びで来てくれた。


「ちょっとちょっと、いつの間に降谷と阿木は名前で呼び合う仲になったのよ！」


降谷さんのA発言を聞いてミーハー女子に様変わりした本堂さんに、降谷さんが何か口を聞く前に言った。


「ここ数日降谷さんおかしいんですよ。きっと仕事のし過ぎですね」

「聞いてくれ本堂、この前Aにプロポーズしたんだ」

「今の格好で地声出されると面白くてあんたの綺麗な顔に唾飛ばしそうだからやめてくれない？」


降谷さんと本堂さんは、組織壊滅の最後まで組織に残り続けたNOCとして、得難い戦友同士だった。

同じくNOCとして潜入した中で、途中離脱したものの生き残った数少ない一人である赤井とは、比べ物にならないくらい仲がいい。

本堂さんは手際よく降谷さんの顔に色々な液体を塗り込みながら、降谷さんとテンポの良い会話を繰り広げた。

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