恐怖で支配 (ページ48)

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ピロートークページ48

何だか重い...。

そう思って目を開ければアレクシの腕がきっちり私を包み込んでいた。アレクシはもう服を着ていて、私だけが何も見にまとっていなかった。

とにかく服を着たかったのでアレクシの腕を退かしてベットから降りようとした。
しかし、突然腰が重くなり床に座り込んでしまった。

「腰痛いでしょ？ごめんね。手加減出来なくて」

何だ..。起きていたんだ。
布団を体に見にまとっていて良かったと安堵した。

「服は俺が取ってくるからここで寝てて」

彼は実行するのが早く、私を抱き抱えてベットの上へ戻し、服を取ってきてくれた。

本当に、腰がズキズキする。

初めてだった、のに....。
凄く、怖かった..。私の気持ちを置いて、どんどん動かすから。
何も、されるがままで。
やめてって何度も言ったのに...。

ズキズキ

これは腰の痛みなのか胸の痛みなのか。

「本当はユミが初めてだし優しくするつもりだったんだけど、ユミがにゃあにゃあ鳴き始めたらもう理性が飛びそうになってさあ。涙流して眉下げてさ、しまいには俺の背中に腕をしがみついてくるからもうダメだったよね。」

彼は嬉しそうに語りながら、私の腰を擦ってくれていた。一応、反省はしているらしい。

でも、本当は一人にしてほしかった。

この虚無感の原因は貴方なのだから。

「そんなに..私のことを好きなんですか..？」

以前の彼からは想像が出来ないような質(たち)だけど。

「大好きだよ。愛してる。

ユミがいなくちゃ生きていけないくらいにはね。」

「どうしてですか..？」

「うーん。今までどうしてユミを匿ったり奥さんになってとか言ったりしたか分かんなかったけど多分初めて会ったときからどこか惹かれてたんだろうね。最初の方は気付けなかったけどユミが必死にあんな価値のないゴミどもを助けようと涙流してる姿見たらあまりにも俺の周りにはいなかったタイプでね。あんな綺麗な涙は生まれて初めてだ。上手く伝えられないけど、とにかくビビッと運命みたいなものを感じたらとたんに天使のように見えてさ、元々家族や部下も全く信用していなかったし、奴隷もみんな人として見ていなかったけど、もう全員大きな虫にしか見えないよ。生活するためだけの駒だ。」

どうやら、異常な程に私を愛しているらしい。
しかし、語れば語るほど別の恐怖が出てくるのも事実。