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心臓が縮まる ページ23
アレクシはソファに足を組んで座っている。
_ユミは、ようやく食べ始めたか。
ほどよく冷まされた紅茶を口に含んで、
金属音をたてながら横にある机におく。
アレクシはなぜここにユミを置いたか
考えていた。
気まぐれだ、全部。
ただ、それだけ。
あんなどこにでもいる女に何もない。
また、金を引きずり出すための駒でしかない。
今まで通り_。
そのとき、アレクシはユミを見る。
ユミはポロポロと涙を流していた。
溢れてやまない涙が頬を伝っていく。
ああ、そうか。
普段はゴミみたいな料理しか食べないからか。
涙を流し、流し、それでも手を休めずに食べ進んでいた。
「ひっく、、ひっ、、」
数十分後、ユミは完食した。
それでも、涙は止まってない。
「泣くことは、弱者の象徴だ。」
「どうして、私と妹は弱者なんですか」
「金がないから」
「、、、悔しい、です」
本当に、泣いてばかりだな。
もっと、違う顔にしてやりたい。
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作者名:三兄弟だんご | 作成日時:2018年6月19日 0時