心臓が縮まる ページ22
ユミは年中1日も休まず働いていた。
なので何もすることがないないと逆に落ち着かないし、すぐ横には数十年ぶりのベットやソファがあるわけで。
無言でベッドに乗ってみた。
柔らかい感触にユミは目を輝かせた。
_凄い!これならお尻が痛くならないわ。
それでも幸せな時間は自分で水をさすわけで。
_私、こんなことをしていて大丈夫かしら。
お金がこれで減給されたら、、。
いいえ、それでもどのみち、、、。
_もう、どのくらい妹に会えてないのかしら。
会いたい、会いたいわ。
あなたも、そう思ってくれている?
体は疲れきっているはずなのに眠れなかった。
しばらくすると、ドアが開いた。
執事のような人がご飯を運んできたらしい。
_あれって私のかしら。
執事の人は机にご飯をおいて出ていった。
__やっぱり、これ私のご飯だった。
目の矢先にはいつも絵本で見ていたような豪華な品々。
色とりどりの野菜にお肉。
_本当に、私が食べていいのかしら。
ユミはその豪華な食事の前に立ったまま動かない。
夜になると、アレクシがまた来た。
アレクシは不思議そうな顔をする。
ご飯の前に立ったままじっとご飯を見つめているユミを見て。
「いらないなら捨てろ」
「た、食べますっ」
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作者名:三兄弟だんご | 作成日時:2018年6月19日 0時