恐怖で支配 (ページ20)

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不安ページ20

「あの、、、私はどれくらい寝てたんですか？」

椅子を片付けてる間にアレクシはいつの間にか
机の上に座り本を開いていた。

何だか、答えるのもめんどくさそう、、。

改めてみるとアレクシは美形な青年だ。
しかし、大の大人にひけをとらない落ち着きや、余裕さに加えて
上品な色気がする。19歳とは思えない。

「丸１日」

アレクシはページをめくる。

「どうして、ここに、、」

「ああ、そうだな」

アレクシは怪訝そうに目を閉じて
その赤褐色の綺麗な髪をなびかせる。

本を読んでいるだけなのに、
まるで映画のワンシーンみたいだ。

ユミはますます訳がわからなくなっている。

「しばらくここにいろ」

ユミは首をかしげる。
動揺を隠せない。

＿ここにいろ？仕事があるのに
どうしてここにいなきゃいけないの？

アレクシは最後、

何も言わずこの部屋を出ていった。