恐怖で支配 (ページ18)

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悲劇ページ18

アレクシは重い十字架を背負った、
ユミの震えて泣きそうな顔が目に入った。

いつもなら、このまま借金地獄から抜け出せないようにし、印を押すだけだった。

得たいの知れない何かが胸にくる。
不思議に、少し考え込みながら、立つことしかできないユミを見てる。

「、、本当に、向こうの家の人はお金を妹に使ってくれているのでしょうか、、っ。」

ユミはさっきまでとはうってかわって
緊迫感のある様子で、不安そうに、疑念を言う。

「＿妹に使うお金の会計履歴を提示願います」

アレクシの目に一輪の光が映る。
＿＿＿気後れせずに、証拠を開示願うか、、。

この女、ユミは知性が少しあるな。

大抵のやつは目の前に聞かされた金額に
パニックになり、とたんに判断力が低下する。

そして、一般教養が必要とあまりされていなかったが、よく法を知っている。

だけど、甘い。

「会計履歴の提示か。
それは俺の同意、向こうの同意が必要になる。
ついでにお金もかかる。

＿これは昨年新しく定められた。

要は確かめたかったら実際に見るしかない」

「、、、それはいく、らで」
ドサッ

ユミは床に倒れた。
まあ、今までの疲労のせいだな。

秘書が耳打ちをする。

「叩き起こしますか？」

アレクシは少し考えた。

「いい。客室へ運べ」

一同驚く。