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危機 ページ11

私を捨てたお母さんやお父さんだったら
今こんなことはしていない。

唯一、私に優しくしてくれた妹に
会いたいだけ。

私が守らなくては。

「泣きたいだけなら泣けばいい」

「泣きません」

この女は目を真っ直ぐに俺を見る。
想像してたものとはどうらや少し違うらしい。

「もう、歌いません。だから、どうか
ここにとどめてください」

肩を少し震わせてユミは頭を下げた。

そこには、社会的地位の格差が露になっていた。

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作者名：三兄弟だんご | 作成日時：2018年6月19日 0時

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