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*story 72* ページ32

*





懐かしいことを思い出していた。



ふと目が覚めるとそこは思っていたほど趣味の悪い所ではなく、

どこかの屋敷の中かと錯覚するほど広い部屋に、高価そうなアンティークの家具、そして備え付けの本棚に少しの本があった。

私がいる場所はその部屋にあったベットの上で、特別拘束されてはいないようだった。



「……どういうつもりよ、あの男」



全くもって赤井秀一の考えがわからない。

私から組織の情報を盗みたければ、もっと酷い場所を用意しただろうし、
こんなすぐ逃げれるような状態で私を放っておくわけがない。


音を立てないように気をつけながらも、迅速にベットから下りる。

流石に銃は取られているらしく、腰の当たりが物寂しいながらも、私は部屋の扉を開けた。





そして、





「なにこの、広い廊下……」






あまりにも広すぎる廊下にビビった。

え。私、あの男に捕まったのよね?悠々と豪邸にお呼ばれしたわけじゃぁ無いよね?

これ、私がおかしいの?あの男がおかしいの?

さっぱり意味がわかんないんだけど。



キョロキョロと扉の前で様子を伺っていたら、下の階から何やら話し声が聞こえてきた。



そーっと部屋から出て、階段の方へと近づく。
そして、聞き耳を立てていたら思いもよらない声がした。






「いくら昴さんの考えと言っても、あんなやり方はして欲しくなかったな」





……こ、コナン君?何であの子の声がするの?しかも…昴さんって…







「ホゥ…コナン君はやけにあの“蓮華”という方にご執心のようだ」


私の知っている赤井秀一の声ではない沖矢昴の声もした。






「……彼女が組織の人間だとしても灰原みたいに訳あってあそこにいるしか無かったかもしれない」




コナン君は少しの間のあとそう答えた。その事にまた驚く。

どうして……コナン君が、組織のことを知っているの?
ただの小学一年生の口から組織の話が出るなんてありえない。


まさかあの男、こんなに小さい子供まで利用する気なの…?




「っ………」



その考えにたどり着いたあとの行動は速かった。

階段の手すりにのり、足に力をいれて手すりを蹴る。

フワリと身体は宙に舞い、一瞬の浮遊感のあと重力に従って私の体は階段下にいた2人の前に降り立った。





「っ、蓮華さんっ…?」


「下がってて、コナン君。」


コナン君と赤井の間に割って立ち、男を睨む。





「もうあんたの好きにはさせない……」

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てる(プロフ) - 華緒〜KAO〜さん» わわ!ごめんない!書き直します!ありがとうございます! (2018年5月22日 0時) (レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
華緒〜KAO〜(プロフ) - 途中から蓮華 が蓮香 になってて 名前変換がされなくなっちゃってます(><) めちゃくちゃ面白くてドキドキして面白いので応援してます! (2018年5月22日 0時) (レス) id: d5aee746e1 (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 奈楠さん» ありがとうございます!!悪役の中でジンニキは神ですw頑張ります! (2018年5月18日 12時) (レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - 凄く面白いです!!!ジンニキイケメンかよぉぉぉぉ!!更新頑張ってください!応援しています!! (2018年5月17日 21時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てる | 作成日時:2018年5月14日 21時

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