＊story 69＊ 過去 ページ29
*
彼女の死を知ったその日、私は体が震え、思わずベルモットに掴みかかった。
「っ……どういうことよ！ベルモット！！何で明美さんがっ……」
叫びに近い私の声に、ベルモットは表情ひとつ動かさずに答えた。
「言ったでしょう、そのままの意味よ。
彼女は組織の仕事をやり遂げられなくて始末されたと」
「仕事って…それだけで。……たった、それだけの事で……」
目の前が暗くなっていく。手に力が入らなかった。
私の手を自分の襟元から外したベルモットは、落ち着いた静かな声で、私に諭すように話す。
「貴女が1番分かっているでしょう。この世界で失敗は死を意味するの。彼女はノックを率いれたこともあったしね…」
「………ノック？」
「ええ、彼女の恋人であったあの男……貴女も知っているでしょう？あれはFBIの赤井秀一という捜査官だったのよ」
「………FBI、あ…かい……しゅういち」
「まあ、組織に潜入するためにあの女に近づいたってところね。そんなことにも気付かずに、自分を利用した男を愛してしまうなんて…」
あの女も馬鹿な女ね。
「……」
「……それは、どういうつもり？」
腰にあった銃を、ベルモットに押し付ける。
モデルガンじゃない、本物の方を。
「……お願いよ、それ以上彼女を侮辱しないで」
私はたぶんこの引き金を押さえつけていることが出来なくなる。
「……そうね。貴女はあの女を慕っていたようだしね。
………けれど」
そう言って、銃の先を握って、自分からそらすベルモット。
「これを私に向けるのは間違っているわ。私はただこの事実を貴女に伝えただけ……。彼女に仕事を与えたのも、
彼女を始末したのも全部、貴女の大好きなジンがやったことよ」
「っ…………」
「その顔は、どこかで気づいていたようね…。でも信じたくないんでしょう？貴女は」
ジンが人を殺すことを…自分の大切な人を殺したということを。
「……図星ね、その顔は。そんな顔を見せるくらいなら、貴女はここにいない方がいいわ。何の目的があってここにいるのかしらないけれど、早めに立ち去った方が身のためよ。」
らしくない、ベルモットの言葉だった。
私を見る彼女の瞳は、どこかの誰かと私を重ねているようで、ベルモットのその言葉は私に深く突き刺さった。
……そのあと、私はひとりの男に出会った。
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てる(プロフ) - 華緒〜KAO〜さん» わわ！ごめんない！書き直します！ありがとうございます！ (2018年5月22日 0時) (
レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
華緒〜KAO〜(プロフ) - 途中から蓮華 が蓮香 になってて 名前変換がされなくなっちゃってます(><) めちゃくちゃ面白くてドキドキして面白いので応援してます！ (2018年5月22日 0時) (レス) id: d5aee746e1 (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 奈楠さん» ありがとうございます！！悪役の中でジンニキは神ですw頑張ります！ (2018年5月18日 12時) (レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - 凄く面白いです！！！ジンニキイケメンかよぉぉぉぉ！！更新頑張ってください！応援しています！！ (2018年5月17日 21時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てる | 作成日時：2018年5月14日 21時
