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「じゃあ、皆またね!」
梅「また行きましょ!」
し「…あっという間でしたね」
カ「また日にちを決めて行けばいいわよ、しのぶ」
し「はい、姉さん」
皆と別れて私はいつもとは少し違う道で帰ることにした。ちなみに梅ちゃんは今からバイトらしい。
夜のバイト…だからちょっとだけ心配してたら
全くいかがわしいお店ではなかった。
「ふんふんふーん」
私は自分の正体を隠さずに歩く。まだ知名度低いし!
たまに声かけられることもあるけれど、私はファンの人達と触れ合うのが大好きだし、やばい人でも護身術は身につけてる。
?「あ、あのすみません…」
「はい?」
?「モデル…の小村Aさんですよね?」
「私のことご存知なんですか?!」
?「はい!」
話しかけてきたのは可愛らしい女の子。同い歳かな?
後ろには短髪の男の子がいた。柔道部なのかな?
道着を持ってるけど…。
?「さ、サインとか大丈夫ですか!?」
「大丈夫ですよー!」
?「あ、あの!じゃあここに恋雪ちゃんへってお願い致します!!」
差し出された雑誌にサラサラとサインをする。
夢だったからいっぱい練習したんだ←
どうぞ、と渡すとその子は雑誌を大事そうに抱きしめた。
恋「ありがとうございますっ!!一生大切にしますー!!」
「いえいえ!」
恋雪さん、と握手していると奥の男の子と目が合った。
「彼氏さん??」
恋「…は、はい///」
「青春ですね!恋雪さんのこと大事にしてあげてくださいねー」
?「…あ、はい、もちろんです」
「じゃあ私はこれで!」
恋「ありがとうございました!」
二人に手を振った。恋雪さんは頭取れるんじゃないかってくらいの勢いでペコペコしてた。
彼氏さんは終始私のことを見つめてたけどどしたんだろう。握手してあげた方が良かったのかな。
それとも恋雪さんに触ったことが気に障ったのかな。
?「あ、あの!」
「…はい?」
?「…えっと……、その…」
恋「狛治さん、どうかしたんですか?」
狛「俺の事……覚えて、いませんか?」
「………うーん、ちょっとわからないです」
狛「そう、ですか…すみません、引き留めてしまって」
「いえいえ、大丈夫ですよ!」
私は再び二人に背を向けた。
…
恋「どうかしたんですか?」
狛「……いえ、ただ…変わらないなぁと。」
少年はそう言うとフッと笑った。
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ふゆねこ(プロフ) - 今更ながら全て読ませて頂きました!!とっても面白くて大好きです!!!最後の方ずっと泣きっぱなしでした笑 素敵な作品に出会えてとても嬉しいです!! (8月14日 14時) (レス) id: 8e85720291 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ(プロフ) - 一から全部見させて頂きました!!!何かもう、最高すぎて、途中鳥肌たったり。最後もう感動しすぎて、号泣しましたよ。最ッッッ高です!ほかの作品も更新頑張ってください! (2022年6月13日 13時) (レス) @page30 id: 2cf40cafe5 (このIDを非表示/違反報告)
指切り(物理) - 素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ! (2022年4月29日 19時) (レス) @page30 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
桃の缶詰 - 面白すぎて1日で読み終えてしまいました!!すごい感動しました。この作品の設定とても好きなので、番外編とか書いて下さると嬉しいです。お忙しいと思うので、書きたくなったらお願いします!!ずっと待ってます!!! (2022年2月25日 21時) (レス) id: d0d8222ebf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - 全部読み通しました!めっちゃ感動しました!ありがとうございます😭 (2022年1月2日 15時) (レス) @page30 id: 383abb7ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔月 | 作成日時:2020年10月9日 16時