3話 ページ5
｢個性把握……テストォ！？｣
おー、入学早々？
すげぇなおい。
麗日｢入学式は！？ガイダンスは！？｣
あ、麗日ちゃんがなんか言ってる。
まあ普通はあるよね…。
｢まーまー、落ち着いて麗日ちゃん｣
麗日｢あっ、光城くん…｣
｢うん、出来れば下の名前で呼んで欲しいな？｣
麗日｢あ、A…くん？｣
わぁ、可愛いな。
｢そうそう、よろしくね。お茶子ちゃん。｣
麗日｢うん！よろしく！｣
上鳴｢お前何早速女子とイチャイチャしてんだよ！｣
｢うるさいよ電気、そう思うなら電気も話しかければいいじゃん。｣
相澤｢…おい。｣
あ、やっべ忘れてた。
今授業中じゃん、相澤せんせーがこっち睨んでるし。
相澤｢…ハァ、雄英は”自由”な校風が売り文句。そしてそれは”先生側”もまた然り｣
でも自由過ぎるのは問題だ、と俺の方を睨む相澤せんせー。
あだ名はしょうちゃんとかがいいかな。←
相澤｢ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50メートル走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈……中学の頃からやってるだろ？”個性”禁止の体力テスト。
国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ」
だねー、合理的じゃないねー
しょうちゃんの話を右から左に聞いてたらまた睨まれた。
怖いんだけどうちの担任。
なんでバレたのさ。
「爆豪。中学の時ソフトボール投げ何メートルだった」
「67メートル」
わぁー、すごくね？
すごいねー、個性無しだよ？やばすぎ。
俺が一人で手をぱちぱちしてたら今度はしょうちゃんだけじゃなく勝己にまで睨まれた。
こわー。
しょうちゃんに手本を促された勝己は軽くストレッチをして___
｢死ねぇ！！！｣
投げた。
なんだその台詞。
ほらぁ、あまりにも突然過ぎてクラスのみんなも固まっちゃってんじゃん。
「まず自分の「最大限」を知る。それが、ヒーローの素地を形成する合理的手段」
ピピッ、という機械音とともに結果が表示される。
705.2m。
わー、化物かよ凄すぎー。
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