救命の幽遠へ

道 ページ11

君は道を歩いているの？

そんなことは無いはずだよ

人は誰だって、目の前に道なんて無い。崖、壁、海、そんなものしか無い

だから、今だってその邪魔なものをどかせれないか。考えている。動いている。見ている。

無意識でも、やっている。

君の後ろにだけ道ができて。

それを真似した奴らは君の後ろしか歩けない。

君が他の人の真似をしたら

君は後ろを行く。

実際、人生はどうでもよく薄っぺらい

その一言だけで、人生の価値が分かる。

要らないもの―？

じゃあ死んでも、いいの？

ずっと果たせないまま、目指さないまま、諦めたまま、動けないまま、未練ばっかで終わるのがいいって。そう思うのかな？

生きる理由はつまらなすぎる。例えば、絵を認めてくれたから。あの人がいるから。生きていけるから。今があるから。

嘘っぽく、事実っぽく、変わってゆく未来。

これを今掴むのは自分たちであり、他人ではない。

ほら、今このページを閉じる、それだけでなにかが変わる。

不思議。それを、ずっと、行っている。

道はそうやって、1人1人が助け合って邪魔しあってできている。

難しいから、今この道ができている。

そのことを忘れないで。どうか、思い出して。

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