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彼女が俺の家を訪れてから早2週間が経過していた

前は彼女の事を忘れかけていたけど、今度は流石に覚えてる





(………まだ、傷付けられてるのかな)



今すぐにでも助けに行きたい、そう思うが、生憎彼女の家どころか連絡先すら知らない

つまり、彼女がここに来てくれる事を待つしか出来ないんだ

あの時は“Aだけの王子様だから”なんて言ったけど、姫を待つだけの王子なんて何処にいるだろうか


だけどどうする事も出来ない、ただひたすらに彼女が元気でいてくれることを祈るくらいしか




今日も今日とて家で作業をしながら彼女を待っていると、インターホンが鳴り響いた

彼女かもしれない、そう思ってここ2週間インターホンが鳴った瞬間玄関に向かうのは最早恒例になっていた

大体は宅配便や友人達だったけど、それでも……もしかしたらもしかするかもしれない




パタパタと小走りに玄関へ向かい、扉を開けると









「あ…………そらるさん、お久しぶりです」



何か紙袋を持った彼女がそこには立っていた

2週間前より、更にボロボロの状態で




「…………っ、とりあえず上がって」


見るに堪えなくて、言葉を詰まらせるも、扉を大きく開き彼女を中に入れる

彼女は俯きながら“お邪魔します”そう言って玄関で靴を脱いだ



お風呂入る?そう聞けば、今日は大丈夫です、そう言われたのでソファに座るように促す

彼女に温かいココアを出した後、救急箱を棚から取り出す




「そ、そらるさん?怪我は大丈夫ですから、それは……」


そんな馬鹿なことを言った彼女の額を軽くデコピンして、俺は眉間に皺を寄せながら口を開く




「傷が残ったりしたらどうすんの、それに……見てる方が辛いんだよ、手当てさせて?」



そんな俺の言葉に何も言えなくなったのか、無言でこくりと頷いた彼女の目の前に俺は座り込み大まかな手当てをした











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通りすがりの乙姫様 - 完結お疲れ様でした!めちゃ感動しちゃいました…!!他の作品も頑張って下さいね!! (2017年12月31日 20時) (レス) id: 3bd615decd (このIDを非表示/違反報告)
(仮)そうけんびちゃ - お疲れ様でした!夢主ちゃんと俺の性格と似つかなくて何かおぉう、、、天使ぃみたいな感じでしたw自分やとあア?つって殴ってましたw (2017年12月24日 10時) (レス) id: 3ca494f799 (このIDを非表示/違反報告)
Mai - 綺麗なお話ですね…!このお話なら長編でも根気よく読めそうです(笑)お伽噺シリーズ、楽しみにしています!(少しだけ、最後に裏切った(?)人に腹が立ちまs(( ) (2017年11月15日 19時) (レス) id: c608e0f4fb (このIDを非表示/違反報告)
世界崩壊轟(プロフ) - なんだこのすごい感動する話。 (2017年11月11日 15時) (レス) id: c47e759a56 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - なんか…もう言葉が出ません…最高か…シリーズ化楽しみにしてます…(萌死) (2017年11月6日 21時) (レス) id: df5db280b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃろっと。 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年11月3日 15時

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