LAST.物語が始まる ページ45
ビックリして、鼓動がバクバクしている。
結婚、･･･したいけど。
・
夜ご飯を食べ終わって外に出る。
夜景が綺麗で、余計に胸に染みる。
｢A、｣
｢はい、｣
｢大阪から帰ってくるまでに決めとけよ？(笑)｣
ポンポンって頭を撫でて、私に触れる櫻井さんの手。
来年の4月。
櫻井さんは、東京へ帰ってくる。
それまでに、決断する。
本当は決まっている。
でも、櫻井さんが言っているのは私の決断ではなく両親たちのことだろう。
なんて、優しい人。
｢さぁ、帰ろ｣
当たり前のように手を繋いで、私の家へと向かう。
ギュッと繋がれる手。
手を繋いでいるのに、私がちゃんといるのか後ろをチラチラ確認して歩いてる。
｢櫻井さん、｣
｢ん？｣
｢好きです、｣
伝えたくなっただけ。
大きな背中を見てたら、伝えたくなっただけ。
またギュッと握られる。
｢バカ･･････、｣
｢え？｣
｢急に言うなよ･･･、｣
｢ごめんなさい、･･･でも、･･･、好きなんです｣
｢知ってる｣
──でも。
足が止まる。
大きな背中に顔がトンッとぶつかった。
・
・
｢俺の方が、･･･好きだよ｣
グイッといきなり引っ張られる。
ポスンと包まれた。
首筋に櫻井さんの顔が埋まった。
耳元の位置が丁度櫻井さんの鼓動が聞こえる。
ドキン、ドキン──･･･櫻井さんも緊張してんだ。
｢あぁー、もう！大阪連れて行きたい！｣
ギュって抱き締めて、手の平で私の頭を撫でる。
良かった、･･･ここの人通りが少なくて。
幸い、今は誰もいない。
｢･･･我慢出来ない･･･、｣
あぁ、幸せ。
また、櫻井さんの体温を近くに感じる。
ぷっくりとした唇が触れてる。
目の前に見える櫻井さんの顔。
頭に添えられてる櫻井さんの手。
目を開けていたら、薄目を開けた櫻井さんと目が合ってすぐに目を閉じた。
唇が離れる。
キス、･･･ってこんなに幸せなんだ。
櫻井さんの顔を間近で見られる幸せ。
誰にも分かって欲しくない、私だけが知っていればいい。
・
・
｢好き、･･･──愛してる、｣
・
｢私もです･･･、｣
もう一度重なる唇。
夏の夜。
織姫と彦星が再会したように、私たちは。
・
星が煌めく天の川の下で、愛のキスを交わした。
・
・
♡｡+:*.2016.4.10.THE END.*:+｡♡
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アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
