41.変わらない、大好きな人 ページ42
『今どこですか？』
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・
ミンミン･･･と蝉が鳴き始めた夏の初め。
半袖のTシャツをを着て、春に来た場所に立っている。
『今着いた』
メッセージを送信したその数分後、ピロンと着信音が鳴り、受信を告げた。
今、着いたんだ･･･。
どうしよう、今更顔が火照ってきて、脇汗が半端ない。
｢･･お化粧変じゃないかな？｣
鏡があるわけじゃないけど、近くに自分の顔が反射する場所に移る。
取り敢えず、お化粧は変じゃない。
春、4月に離れて以来声しか聞いていない。
会う、なんて不可能に近いから。
それでも、大好きな人。
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・
｢･･･A、｣
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ヒッ･･･と息の根が止まる。
寒いわけじゃない、寧ろ暑いはずなのに身体が震えた。
｢櫻井、･･･さん･･･、｣
少し短くなった髪の毛。
相変わらず凛々しい眉毛。
大きな目に、ちょっと撫で肩な肩。
そして、ぷっくりとした唇。
口角を上げて笑う櫻井さんが、キャリーバッグを床に置いて私の前に立つ。
変わらない、大好きな櫻井さん。
｢久し振り、｣
｢お久し振り、･･･です｣
｢元気だった？｣
暑っちーな。って、首筋に流れる汗を手の甲で拭ってるから、急いで鞄からハンカチを渡す。
ありがとう、って笑ってからハンカチを取った時、触れる手と手。
子供じゃないんだから、そう思うけど。
ドキドキ、緊張する。
｢行きましょう！｣
取り敢えず、こんな所にいつまでもいるのもあれだからここを出る。
ん、と当たり前のように差し出された手の平。
手汗大丈夫かな？夏だしいつもの倍だよ･･･。
そんな葛藤をしている内に強引に重ねられた手。
櫻井さんの体温が、ここにある。
・
・
『夏に東京に帰るよ、』
そう連絡が来たのはついこの間。
突然の報告に、えーー！！！って携帯の前で叫んだ。
うるさい、ってどこからか櫻井さんの声が聞こえて、慌てて口を閉じた。
電話じゃないから、声なんか聞こえるはずないのに。
『そうなんですね！』
叫んだことは内緒にして、いかにも落ち着いてる様に返信する。
そしたら、『嬉しくなのかよ、』って少し拗ねたように言うからビックリして、『そんなことないです！嬉しいです！もう吐きそうなくらい！』って、気持ち悪い文を送ってしまった。
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アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
