32.堕ちた【S】 ページ32
インターホンを押す。
緊張もクソもない。
｢おーい、｣
出ない。
･･･寝てる？
ドアノブを引く。
ガチャリ、と音がしてドアが開いた。
｢･･･ったく、不用心だな｣
部屋を覗くと、真っ暗だった。
見る限り、中村は起きてなさそう。
そーっと、足を忍ばせて中へと入る。
寝室と思われる部屋へと入ると、背中を向けて眠る中村がいた。
残念ながら、俺には寝込んでる所を襲う。っていう趣味はないから、すぐさま部屋を出た。
お見舞いとして買ってきたゼリーやら何やらを冷蔵庫の中に入れる。
俺の家の冷蔵庫と違って、きちんと整頓されていた。
｢あぁ、まずい･･･｣
このままじゃ、不法侵入になるよな。
早く出よ。
取り敢えず、もう一回寝室を覗く。
･･･よし、寝てる。
玄関へと足を進める。
何故だか、胸の鼓動が早くなっている気がした。
・
次の日もアイツは熱で休みだった。
｢ごめん！今日ショウタのお迎え行かなきゃならないから！｣
そう言って会社を去るスズカ。
｢うし、｣
俺も後を追うように、またアイツの家へと向かう。
変な罪悪感があった。
俺が無理をさせたせいで。
だから、お見舞いに行った。
･･･いや、違う。
俺が、生きたいんだ。
アイツに、会いたいんだ。
そう気付いたら、昨日と同じような鼓動の速さになった。
中村の家に行く途中で、スズカとショウタに会った。
気まずいはずなのに、胸が踊っていた。
早くアイツの家に行きたい。それが、本音だった。
もう、この時には。
・
──恋に堕ちていた。
*
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アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
