01.このままもっと ページ1
「おい、」
「は、はい！」
ドンッとデスクに置かれた資料。デスクに置いてあった物が衝撃で少し浮いた。
「今日中に直せよ？」
「･･･あ、はい」
たくさん貼られたポストイットに嫌になりそうだけど、私の目の前で微塵も頬が上がってないのを見ると、嫌です。なんて言えないに決まってる。
早くしろよ？そう言うと、スタスタ居なくなった先輩は、先輩の同期の山本さんのデスクに向かった。
ずっと働きたかったこの部署で働けるのは嬉しいけど、私の直属の上司は厳しい。そりゃもう、表せないくらい。
会議で任されて私が説明してるときに、言葉が詰まるとお説教が始まるし。
*
*
「じゃ、よろしくな」
「ふふ、分かったよ(笑)」
すぐ近くから聞こえてくる会話。
櫻井さんと山本さんの、会話。
最初、私は耳を疑った。だって、だって！私にはあんな風に話さないし、笑わないし！
「･･･って、いけない」
聞き耳立ててる暇はない。だって、今日中に終わらせなきゃいけない。
カタカタとパソコンのキーボードを叩く。
それからあっという間に定時を迎えた。
*
「まだ？」
「あ、もうすぐです！」
「早くしろよ、」
「は、はい！！」
定時を迎えた後、同期の子たちは「頑張れ〜」って言いながら帰って行った。
櫻井さんは、私を待ってて足を組んで冷酷な目をして私を見てる。
オフィスの電気はそこそこ暗くなってるし、なんか怖いんですけど。
｢これ、でいいですか？｣
｢･･････、｣
｢あ、の。櫻井さん、？｣
渡した資料をジーッと見て、目を細めてから眼鏡をかけて資料をもう一度見た先輩。
無言の時間が続いて、こんなにも沈黙になる事が辛いとは思わなかった。
｢･･･お疲れ様｣
｢えぇ！いいんですか？！｣
｢何だよ、騒がしいやつだな｣
｢あぁ！やっと終わった！｣
先輩が、呆れた顔で私を見てはぁーとため息をついた。
｢お前さ、そういうのは上司が居なくなってから言うもんだぞ｣
｢でも！終わって嬉しいじゃないですか！！｣
｢そうだな、お前がもっと早く終わってくれれば俺ももうちょっと早く帰れたんだけどな｣
眼鏡越しの綺麗な大きな目に、私を映して困った顔をした。
*
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アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
