・ ページ7
翔「んじゃ」
「気をつけてね」
翔「あったかくして寝ろよ」
「わかってる、バイバイ」
バレンタイン間近の2月
まだまだ夜は寒い
翔「ふぅ…」
いつになったらこの寒さも和らぐか
寒さを感じるたび早く春よ来いって思いながら
マフラーに顔をうずめる
ほんと…
いつになったら気づくんだろうな
春はまだやってこない…
智「また暗い顔してる笑」
一人で悩んでても眠れなくなるだけなら
相談して酒飲んで忘れる方がよっぽど楽
翔「智くんどうしよ、俺」
智「まぁたAちゃん？」
翔「またですよー」
智「懲りないねぇ
それにさAちゃん彼氏できたんでしょ？」
痛い所をついてくるこの男も
先代から続く会社の次期社長の坊ちゃん
翔「どうせすぐ別れるに決まってる」
智「学生の頃はさ
男を取っ替え引っ替えだったもんね」
翔「遊び人みたいな言い方やめてよ」
智「そうでしょ？
Aちゃんは簡単に開く女だって噂してたよ？」
翔「そんな噂しらない」
智「みんな翔くんに気を使って
言わなかっただけじゃないの」
翔「…俺も言ったらやらせてくれんのかな」
智「翔くんはやりたい為に付き合うの？」
翔「そうじゃないけど」
智「Aちゃんは翔くんには似合わないよ」
翔「傷口えぐるようなこと言わないでよ」
智「だって翔くんいじめるの楽しいんだもん」
翔「笑いながら言わないで、怖いから」
智くんはほんと昔から読めない人で
智くんの女遊びは有名で取っ替え引っ替えってもんじゃないくらい常に違う女が隣にいた
智「でも正直な所、翔くんとAちゃんは
違う気がするんだよね」
翔「どこが？」
智「翔くんはわかんないだろうね
翔くんとこは親がしっかりしてて
何不自由ない生活送ってきてる人だから」
翔「どういう…」
智「言ったってわかんないよ
…社長から電話きたからまた今度」
俺にはわからないのに
智くんにはわかんの？
何不自由ない生活って
智くんも与えられてきたでしょ？
なのになんで俺だけにはわからない？
相談しに来たのに悩み事が増えた感じ
完全に俺の人選ミス
智くんは昔からどこかつかめなくて
優しい顔をした悪魔かと思えば
男でも可愛いと思えるくらい
酔っ払った姿は可愛い
やっぱり他人は他人なわけで
理解しきろうとするのは無理ってことか…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 554人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和智 | 作成日時：2016年1月27日 0時
