あなたの笑顔の理由になりたい【青】 (ページ2)

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２年生に進級して、神ちゃんや他の友達と同じクラスだったことを喜んでいると、

緑『あ、流星も同じクラスや』

張り出されたクラス表を見ながら、神ちゃんは嬉しそうに言った。

そんな藤井くんと初めて話したのは、２年になってすぐの頃。

担任であり英語の先生である淳太先生に、雑用を押しつけられて。

それが終わったのは、もう部活も終わった夜の７時過ぎだった。

日が長いから外はまだ明るいけれど、あんまり遅く帰ったら、親に心配される。

「ああもう、疲れたー……淳太先生のあほ」

愚痴と淳太先生への不満を零しながら教室に入ると、窓際の１番後ろの席の机に、誰かが突っ伏していた。

あれは……、藤井くん？

席替えをしたらたまたま席が前後したから、すぐにわかった。

藤井くんの席に近づくと、やっぱり彼だと確信した。

最近まで明るかった髪色は、黒く落ち着いた色になっていて。

『黒髪でも藤井くんかっこ良いー！』って女友達が騒いでいた。

「藤井くん、大丈夫？体調でも悪いの？」

ゆっくり手を伸ばして肩を叩くと、しばらくして、その大きな身体がむくっと起き上がった。

腕に伏せられてた顔が上げられて、至近距離で目が合った。