9-18.好敵手 ページ18
試合は１対２で聖堂山のリード。雷門のボールで試合再開。
ホイッスルが鳴るや否や、ボールを天馬くんに回した。そして天馬くんはドリブルしながらペガサスアークを発動する。
今のところ、相手チームで化身を出しているのは白竜くんだけだ。選手情報によると他にも化身使いはいるらしいが、出していないうちはこちらも対策ができない。ならば発動されないうちに、こちらから化身で仕掛けてみようという作戦だ。
作戦通り、ペガサスアークは相手選手のブロック技を跳ね除けながらどんどん進んだ。だが相手も黙っていないのは当然だ。
真っ先に飛び出してきたのやはり白竜くんだった。シャイニングドラゴン共に、すさまじいスピードで天馬くんに迫っていく。天馬くんは彼に追いつかれる前に、剣城くんへパスを出した。
剣城くんはランスロットを発動したが、あまり長くは持たないように見えた。それもそのはずだ。先ほど剣城くんは白竜くんを止めようとして倒れた。もっと疲れていてもおかしくないぐらいだ。
シャイニングドラゴンが翼をはためかせ、ランスロットをどかそうとその長躯をしならせる。それを受けたランスロットが盾でシャイニングドラゴンを押し返した。
二人の選手の肩がぶつかり合う。
「剣城が白竜にチャージをしかけます！ しかし白竜も負けじと押し返すーー！！」
観客席からは熱狂的な声が絶えず溢れている。ざわざわと肌が粟立つようだった。
「剣城、お前だけには負けない！」
「俺も負けるつもりはない！」
二人と、二体の化身は睨み合いを続けている。フォローに入ろうにも気迫がすさまじく近づくことができない。
しばらくせめぎあっていた二人だったが、それはスタジアムの装置によって現れた竜巻によって引き離された。ボールは変わらず白竜くんのところだ。
二人の間にあった、痺れるような緊張感がふっと緩和される。
この二人は別格だ。
雷門の選手も聖堂山の選手も、みんな精鋭揃いだと思う。だがこのフィールドの中でこの二人だけが特別だった。
いいや、この二人がというよりは＿＿この二人にとって“お互いが”特別な相手だ、というほうがしっくりくるかもしれない。今のぶつかり合いでも二人は他の選手を寄せ付けなかった。邪魔をするなと言わんばかりに。
あの気迫や緊張感は、その関係性からくるものではないかと思う。
そう考えていたら、前半終了を告げるホイッスルが鳴った。
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春間(プロフ) - ミリアさん» 申し訳ないのですが、青天以外の小説を執筆する予定はありませんので、今回はご遠慮させていただきます。お誘いありがとうございました！ (2021年3月6日 19時) (
レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月6日 19時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
春間(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！ 実はイナイレ以外のアニメにあまり詳しくなく……ちゃんと全話観たのはギャグマンガ日和やここはグリーン・ウッドです！ (2021年3月6日 16時) (レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春間 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/april_hrm
作成日時：2021年2月20日 21時
