逆光 ページ28
死は突然訪れた。
「なあA、俺のこと好き？」
ある日の夜のこと。
拓人に注いでもらった紅茶を喉に通しながら私は勿論と答えた。
いつもより甘い。
「 じゃあ何で浮気したの？ 」
「……え？」
目の前に佇む彼は大量の髪を机の収納スペースから取り出して突きつけた。
と同時に胸が苦しくなる。
「ガッ……ハッガハッ」
「俺は信じてたのに…Aはそんなことしないって」
「なに…入れたの」
紅茶のカップは床と衝突して割れ、まるで血のようにフローリングの線をつたって流れていく。
「……ヒ素だよ。
君がこれから死ぬ、忌むべき毒物だ」
拓人の笑みが怖い。
狂気を感じる。
私は呼吸ができなくなった。
意識が朦朧として、ぼうっとして。
「新婚旅行、楽しかったな。」
彼は私が倒れているのを見下ろしてそう言い放った。その言葉には軽蔑心が滲み出ていた。
私はもう喋れなくなっていた。
なんで、なんでこんなことをするの、拓人
「……A、ずっと好きだよ。
誰かに穢されないように、俺が始末してあげるからな」
その声には深い愛情と強い憎しみが宿っていた。
そしてポツリと意識が途絶えた。
終わり
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充滞(プロフ) - ゆゆきさん» そうですね (2019年10月14日 9時) (
レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆき - これ、最後、夢だったとかじゃなくてですか？ (2019年9月30日 17時) (レス) id: 9fb0190644 (このIDを非表示/違反報告)
じゅうたい(プロフ) - 春香さん» 本作はこれで完結しましたのでこれ以降の更新はないのです…(泣)また新しい小説も作るのでそちらも見て頂けたら幸いです(*^^*) (2018年12月25日 7時) (レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
春香(プロフ) - 久しぶりの更新がめちゃくちゃ嬉しいです！え！ほんとに！？って驚きの連発です。更新楽しみにしてます。 (2018年12月24日 19時) (レス) id: 4765a852cf (このIDを非表示/違反報告)
アンリ - い〜やあこの小説ロマンチックな漢字がとってもたまんないなあああああ（＊＾＝＾＊）＞あ〜早く続編がよみたいよ！！！！！！！！！！！！！！！ (2017年3月21日 12時) (レス) id: f7481b84ac (このIDを非表示/違反報告)
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