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一見大人しく、周囲の雰囲気に合わせ、笑顔が爽やかな転校生の狩屋がクラスに溶け込むのは早かった。休憩時間に彼はまず天馬に話しかけられ、どの部活に入るか聞かれていた。天馬や葵、信助が彼を囲んでいるのを私は静観する。寝るフリをしていると、スマホに着信が来た。メールの差出人を確認すると、太陽であった。全国出場を祝い、そしてまた会いに来てほしいという内容だった。
(きょうかえりにいくね、っと)
予測変換しながらフリック入力をする。漢字変換をしてから送信した。画面の中央で紙飛行機が飛ぶ絵が出てきた。
「A！」
急に名を呼ばれ、顔を横にして机に平伏した私は顔を上げて周囲を確認した。その先には天馬や狩屋らがいて、天馬は私を呼んでいた。
「狩屋君、サッカー部入るんだって！」
「そうなんだ。よかったね」
天馬は私から狩屋に視線を戻し、彼と話を続けた。どうやら私の話題らしい。
「あの子、AAっていうんだ。サッカー部の選手なんだよ」
「選手？マネージャーじゃなくて？」
「そう。全国大会から女子選手が出れるようになるだろ。だから、Aはこれから出場するんだ」
「ああ…。そうなんだ。結構珍しいね」
「うん」
信助は狩屋に問い、話題は狩屋自身のことに戻る。
「ポジションはどこ？」
「ディフェンダーだよ」
「じゃあ一緒だ！僕、信助！よろしくね」
「ああ。よろしく」
「ねえ！サッカー棟にはもう行った？」
「あとで一緒に行こうよ！」
狩屋は終始にこにこと笑顔を浮かべながら彼らに応答している。その表情には一切動きがない。私は彼らより一足先にサッカー部へ向かうことにした。
「私、先に行ってるね」
「あ。うん！」
鞄を持って、一人でサッカー棟に向かう。その道中は孤独であった。
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充滞(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません。頑張って下さいね！応援しますね！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 星猫さん» お誘いありがとうございます。今回は遠慮させて頂きます。ご期待に添えず申し訳ありません。 (2021年9月7日 20時) (レス) id: ff878d9789 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 無理だったら、ごめんなさい。応援しますので頑張って下さいね！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2021年9月7日 19時
