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「その間抜けな面をどうにかしたらどうだ」
「間抜けな面って。なにそれ悪口？」
「食いすぎだと言ってるんだ」
「...ああ！そういうこと」
私は口元を拭う。見事に菓子の残り滓が口元についていた。
「剣城もお菓子食べる？まだ残ってるよ」
「俺はいい。お前みたいに食い意地張ってないからな」
「そーですか〜」
2期でジャンヌダルクからの飴は受け取ったというのに、私からは受け取らないのか。無愛想な奴だ。そう思いながら椅子に戻ろうとすると、剣城は私を引き留めた。
「A」
「？」
「...お前、何もされていないのか。フィフスセクターから」
剣城は私にしか聞こえないような小さな声で言った。私はただ頷き、間隔を開けて彼の隣に座った。
「私は何も。剣城はあれから、何もされてない？」
「...！お前、知っていたのか」
「えっ。あっ、いや、そ、そうなのかなーと思って」
「お前がどこで俺を見かけたのかは知らないが。...正直、あの時のことを憶えていないんだ」
剣城は海王戦の前に、海王の一部選手から集団リンチという制裁を受けた。剣城は彼らに抵抗しなかった。彼ならばその場を脱することもできたし、そもそも彼らのもとへ行かないという選択もあった。それにも関わらず、彼は自らリンチを受けに行き、わざわざ痛みを耐え続けたのである。
彼が当時の記憶がないのは、私が彼に憑依をしたからだ。彼はその自覚がない。そして彼は今、フィフスセクターを裏切った私を気にかけているようだ。気にかけるというよりは、注意を向けていると表現した方が適切かもしれない。
「別に心配されなくても、あれ以降は何もされていない」
「そっか。よかった」
「次に標的になるとすれば、お前だ。わかっているのか」
「勿論。その時は返り討ちにするから大丈夫！」
「...お前にどれだけサッカーの実力があろうと、不意打ちで襲われたら終わりだ。
...、＿その時は俺を呼べ」
彼は雷門ジャージの上着ポケットから紙とペンを取り出し、さらさらと何かを書いた後に私に紙切れを渡した。そこには電話番号が書かれていた。困った時は電話しろ、ということだろう。
「守ってくれるの？」
「...別に」
「ありがとう」
「...。兄さんなら、こうすると思っただけだ」
私はその場でスマホに彼の電話番号を入力した。その時は無性に笑みが止まらなかった。
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充滞(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません。頑張って下さいね！応援しますね！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 星猫さん» お誘いありがとうございます。今回は遠慮させて頂きます。ご期待に添えず申し訳ありません。 (2021年9月7日 20時) (レス) id: ff878d9789 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 無理だったら、ごめんなさい。応援しますので頑張って下さいね！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2021年9月7日 19時
