80. 惨状 ページ44
TMキャラバンがワームホールの中を浮遊している最中、私は熟睡していた。寝不足だということ、また、考えすぎてパンクした脳を休めたいということ、そして不安要素が募る現実世界と距離を置きたいという3つの理由から私は眠っていた。様々な悲しい出来事や混乱の連続で疲れてしまったのだろう。
そして、葵ちゃんに起こされて私は目覚めた。どうやら1ヶ月前の日米親善試合当日時点に到着したようだ。ワンダバの到着時刻設定を試合開始直後に設定したということで、皆は急いで会場に向かった。会場に入り、マネージャー3人が写真撮影で警備員の注意を逸らしている間に私たち選手はユニフォームを着た状態でグラウンド入場口に入った。しかし、途中で別の警備員に見つかりそうになり、私は瞬時にそれに対応した。若い警備員だった。
「あのう、あっちに不審な人を見かけたんですけど」
「あっちっていうのはどこかな」
「入場口の反対側です」
「わかった。見てくるよ」
彼が写真撮影しているマネージャーの方向をちらりと見ながら来た道を戻る。私はその隙に円堂監督と共にグラウンド入場口に入り込んだ。少し寝たので体力は戻ったような気もするが、頭痛が地味にきつい。
＿＿＿＿＿＿
グラウンドには堂々と立つ日本代表らと、無残に倒れるアメリカ代表らがいた。遅れて入った私はその光景に唖然とする。雷門イレブンも愕然とそれを見ていた。
よく見ると、日本代表はプロトコル・オメガ2.0だった。やはり、と内心思った。スコアは8-0で圧倒的な大差で日本が優勢だ。グラウンド上空にはスフィアデバイスがゆっくりと回転しながら浮いており、光が広範囲に及んでいた。あれが観客や審判、スタッフを洗脳しているのだろう。
しかし、予想外の光景がそこにはあった。
「...なっ」
日本代表の先頭にアルファがいた。
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ルナストーン(プロフ) - …っ！？（何が言いたいか:最初から照れさせる気だったんですかぁっ！？） (2020年10月12日 0時) (
レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - ルナストーンさん» 読者の方を照れさせるつもりで書いたので良かったですー！ハハ (2020年10月12日 0時) (レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 充滞さん» ぁ…因みになんですが…消しても大丈夫です。僕は…。 (2020年10月11日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 充滞さん» （［甘い戯れ］の後のやつの最後に向けてなのです）こちらも見ていて何故だか恥ずかしくなります。 (2020年10月11日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 夜月さん» 見てみたいですね〜。いえいえ (2020年10月11日 22時) (レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2020年10月10日 21時
