幸せと悩みごと(2) -You- ページ7
なぜか目尻を下げ、寂しげな目を私に向けるジヨン。
悪いことをしてしまったような気持ちになる、このジヨンの目が苦手。
「いやっ…その…なんて言うか…やっぱり働かないと…なんでもジヨンに寄りかかりすぎは…その…」
捨て犬みたいな目を向けられて、しどろもどろになる言葉。
「寄りかかりすぎ？どこが？だってA、家のこと完璧なくらいやってくれてるじゃん。それにジハのことだって…。俺は遊ぶことしか出来なくて…それも少しの時間だけだし、しかも外で遊んでやることは出来なくて…」
わ！STOP！！
ジヨンがなぜかどんどん落ちていく。
「ジヨンあのね！そんなつもりで言ったんじゃなくて…」
「甘えてよ…もっと俺に。こんな俺でも必要なんだって…今まで何もしてあげられなかったんだから、もっとゆっくり、俺に甘えてよ。」
そう言って指を優しく絡めてきた。
「仕事がないと退屈？」
「ううん。今まで少しの時間しか一緒にいれなかったぶん、今こうやってジヨンのお陰でジハとずっと一緒に生活出来るのがすごく幸せなの。それに…ご飯や洗濯しか出来ないけど、少しでもジヨンに…その…してあげられる事がすごく嬉しくて。毎日楽しく過ごさせてもらってるよ？」
キュッと、絡まった指に力が入って。
一瞬手に目線を移し、またジヨンを見た瞬間…
さっきとは違う目になったジヨン。
真っ直ぐな力強い目で見られて、捨て犬なんかじゃない、ドキドキするほど「男」な目のジヨン。
「俺も毎日幸せだよ。ありがと…」
言いながらゆっくりと近づくジヨンの身体。
キスをされた瞬間まだ身構えてしまう私は、
まだジヨンとのそういうことに身体が追いつかない。
緊張して、怖いくらいにドキドキ鳴り出す心臓。
何かに飲み込まれそうな感覚。
だからいつも先に身体を離すのは私。
離すと、ジヨンもそれ以上先を求めては来ないから、安心したような…でもなぜか少し寂しいような…
キスの後はいつも複雑な気持ちになる。
「もう寝よっか。」
そう言われて寝室に行き、ジハが寝るベッドに入った。
ジハの寝顔をキラキラした目で見るジヨンを見ていると、横にジハがいるってのに、
またキスしたいな…なんて思う私は、なんて母親なのか…恥ずかしい。
しかもいっぱいいっぱいになっていつも先に身体を離すくせに…
やっぱりキスの後はモヤモヤ。
それが目下の恥ずかしい悩み…かな？w
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 588人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
がほ(プロフ) - まーさん» こんにちは^ ^読んでいただいて、素敵な感想までありがとうございます^ ^私も最初は読む側でしたのでお気持ちわかります。素敵な作者さんが多いですが、私も作品でも楽しんでいただけたら嬉しいです^ ^ (2016年12月1日 14時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
まー - がほさん すっごい素敵なお話と主人公でした。bigbangも好きですがビッベンの方のこういう作品も大好きです。 (2016年11月30日 23時) (レス) id: a54ab9d7b0 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - JUNJUNさん» コメありがとうございます^_^キュンキュンして頂けましたか！？それならもう、本当に書いてる私の方が嬉しくてたまりません(T ^ T)次作もボチボチ書いてますので、お時間ありましたら読んでもらえると嬉しいです☆ (2016年11月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
JUNJUN(プロフ) - がほさんこんにちは！最後までお疲れ様でした。最後までキュンキュンしながら読ませてもらいました。次回作も楽しみに待ってます！ (2016年11月15日 12時) (レス) id: 7c8f41cfc2 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - りんなさん» いつもコメありがとうございます^ ^そして嬉しい言葉ありがとうございます(T ^ T)りんなさんにずっと読んでもらえるよう、これからも頑張りますね☆ (2016年11月14日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：がほ
| 作成日時：2016年9月14日 22時
