仲直り 〜You〜 ページ20
今日のジヨンのスケジュールはどうだっけ？
仕事が終わり、でも家に真っ直ぐ帰る勇気がなくて、手帳を見ながら会社の屋上に来た。
ドアを開けると薄暗い中、1人の人影があった。
薄暗いから顔なんか見えなくて、誰かわからない…
でも理由なんてないんだけど、それは絶対にジヨンなんだって思えて小走りで駆け寄った。
後ろ姿でもわかる。
うん。やっぱりジヨン。
耳からイヤホンがぶら下がってて、私には気づいてない様子。
「ジヨン！」
少し大きく呼んだ名前。
彼の手がイヤホンに触れ、振り向いた瞬間、その胸に飛び込んだ。
「わっ…ちょ…！A！？なんでここに？」
それは私も同じだよ。
でもね、やっぱり私達離れちゃいけないんだよね。
身体を離し顔を見つめ、左頬に触れた。
「ごめんなさい。昨日ごめんね。」
左頬に添えた手にジヨンの手が重なった。
「謝るのは俺の方。Aは何も悪くない。傷つけて本当にごめん。許して欲しい…」
ジヨンの頬と手に挟まれて、その温かさが身体中に広がった。
「許して…くれる？2年ぶりに戻って、改めてAに会ったら、けじめっていうか…一緒になりたいって思った。全てにおいて、Aと１つになりたいって。籍を入れたからって特別変わるものはなくてもさ。結婚したいなぁ…ってすごく自然にそう思えたんだよ。もう二度と離れない。ずっとそばで守るからって。」
自分の耳を疑うほどのジヨンの言葉。
涙が溢れて絶対に酷い顔してるのに、一言一言話すジヨンから目が離せなかった。
「こうやって、最初から素直に俺が話せてたら、昨日あんな事にならなかったのに…傷つけて、泣かせて本当にごめん。Aが、俺以上に俺の事や仕事の事を考えてくれてるのはわかる。でも…だいぶ前にもここで言ったけど、G-DRAGONである前に、俺もただの1人の男だから。だから気持ちは変わらない。」
優しく微笑んだジヨンが、
「ごめんね。」と言って手を離し、ジャケットのポケットから小さな小袋を取り出した。
「ごめん。箱は家に置いてきたんだ。パカッて開けてあげたかったのにw」
ジヨンの言葉から、その袋に何が入ってるのか想像がついた。
袋からジヨンの手のひらにコロンと落ちたそれは、
こんな薄暗い中でも、すごくキレイに輝いていた。
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がほ(プロフ) - ハツキさん» 初めまして(^^)読んで下さってありがとうございます。最高とか、大好きだなんて、本当にその言葉が書く励みになりますT_Tありがとうございます。他の作品も良かったら読んで下さいね☆ (2016年12月8日 1時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
ハツキ(プロフ) - 初めまして(^^)大好きで更新楽しみにしてたのに終わっちゃったー泣でも本当に本当に最高です！次の作品も楽しみにしてます☆作者様大好き(^^)！ (2016年12月7日 1時) (レス) id: f94f89339d (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - チール3さん» チール3さん☆コメありがとうございます(^^)お返事が遅くなり申し訳ありません(*>ω<*)今のもこれも、どちらも読んで下さってありがとうございます！私にはもったいないほどのありがたい褒め言葉まで…T_Tそうずっと思って頂けるよう頑張ります！！ (2016年9月5日 2時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
チール3(プロフ) - がほさんこんにちは。今の作品も楽しみ過ぎて更新待ちが待ち遠しくてはじめての恋を読み直しました^_^;ドキドキウルウルしながら読み直しやっぱり素敵な作品だと改めて思い、がほさんの表現大好きです。とても大好きな作品です。これからも楽しみにしております。 (2016年9月3日 18時) (レス) id: 8ebdd82b15 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ジュンさん» ジュンさん☆コメありがとうございました(^^)そんな風に言ってもらえて本当に嬉しいです！読んでくださってありがとうございました(^^) (2016年7月22日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2016年3月8日 0時
