無 〜Jiyong〜 ページ9
ジヨンへ
好きになって一緒にいれて毎日が本当に幸せでした。
とても大好きで本当に大切にしたかった。
でもジヨンの事を傷つけてしまい、本当にごめんなさい。
もう許してもらえないかもしれないし、
もう会うこともないのかもしれない。
でも本当に愛してました。
本当にごめんなさい。
A
Aがこの手紙をここで書いたのかと思うと、
余計に胸が苦しくなる。
泣いても泣いても涙が止まらなくて、
後悔してももう遅くて、
もうAはここにはいなくて…
手紙を読む限り、Aの中では俺らはもう終わったんだろう。
だって俺がそういう態度をとってたから。
ろくに話も聞かずに吐き出すだけ気持ち吐き出して、手を振り払って、
「さよなら、ヌナ」
この言葉は、つい口から出た言葉だった…
その後も電話も、メールさえ見ようともせず。
アメリカだって、行くのはまだ先なんだって…
勝手に1人で思い込んでた。
だからまだ大丈夫なんだって…
Aはこの手紙をどんな気持ちで書いたの？
数日前の"もう一度会いたい"ってメッセージはどんな気持ちで送ったの？
タッピョンに鍵を渡した時、どんな気持ちで渡したの？
もう…終わったって…スッキリしてる？
俺の事なんか忘れて…もう違う方向を見てる？
過去形の手紙…Aの中に俺はまだいる？
寝てんのか起きてんのか、それさえもわからず、ずっと寝室の床に寝転がって窓の外を見てる…
スマホがもうずっと鳴ってて、出なきゃヤバいんだけど、頭ではわかってても身体が動かない。
いつまでもここにいれないのもわかってる。
ゆっくり身体を起こすと、１つ１つ、隅から隅までゆっくりと見渡し、"ここ"を目に焼き付ける。
１つ１つに背を向けるのが苦しいけど、ゆっくりと玄関へと進む。
もう一度…って振り返りたいけど、そしたら完全にここを出れなくなるのはわかってるから、ドアノブに手を伸ばし外へ出た。
バタンッ
と、背中から聞こえる音が胸に重くのしかかる。
エントランスに出るとマネヒョンがいて、引っ張られるように車に乗せられた。
いつの間にか寝てたみたいで、気づいたら会社の駐車場だった。
「歩けるか？」
正直、身体に力が入らない…
気力もないからか、起き上がろうって気にもならない…
何もやりたくない。何も聞きたくない。
マネヒョンに支えられて起こされて、連れて行かれたのは社長室だった。
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r08194(プロフ) - ぃぇ！また時間があるとき投稿してください！笑 (2016年3月12日 16時) (
レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» こんにちは(^ ^)いつもコメントありがとうございます(^ ^)喜んでいただけて嬉しいです(^ ^) (2016年2月25日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - ありがとぅございます！面白くてずっと読んでます！☆ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» リンナさん☆こちらにもコメして頂いたのに、お返事が遅くなりすみません。"シリーズ最初の作品へ"や"作品のシリーズ"を押してもらうとすぐ検索できると思います(^ ^) (2016年1月20日 19時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - これは、〜1〜からあるんですか？ (2016年1月20日 15時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2015年12月29日 0時
