MY HEAVEN 〜Jiyong〜 ページ7
身体が勝手に動き走り出した。
会社を出、タクシーを拾いAの家に向かう。
"ヌナはもう韓国にはいないよ"
嘘だろ？嘘だよな！？
Aがいないなんてもうありえないんだって、俺言ったよね？
いつもの道、いつもの景色、いつもの信号。
何も変わってない。
家に着きタクシーを降りると、ダッシュで部屋へ向かう。
エントランスも、エレベーターも、廊下も、
何も変わってない。
部屋の前に着き、鍵を差し込み、ドアを握る。
いてるよな？明るいよな？
ごめんって謝ったら、許してくれるよな？
ガチャ
ドアを開けた瞬間、涙が頬を伝った…
暗闇でもわかる、いつもと全く違う空気。
玄関の電気はまだ使えて、明かりをつけた。
ここにいつもAの靴があって、
靴箱の上には観葉植物が飾られてた。
洗面所と風呂場も暗くて、何もなくて…
廊下も無機質で冷たくて…
リビングに入り電気をつけて、周りが明かりで照らされると、その場に座り込んだ…
何もないリビング、隣の寝室も、キッチンも…
ここにソファーがあったんだよ。
前にはテーブルがここら辺にあって…
あそこのキッチンでAがいつも料理作ってくれて、ここで食べて…
何度見ても飽きないAの昔のアルバムも、ここで何度座って見たか…
ふらふらって立ち上がり、寝室に行く。
あそこにベッドがあって、初めてあそこで寝た時のAの匂いと柔らかさ、目の前にあった顔…今でも思い出すよ。
チェストの上のトレーには、Aのお気に入りのアクセサリーや時計。
俺がネックレスをプレゼントしてからは、その横にネックレス専用の小物入れが加わった。
ここが、この部屋が大好きだった。
いつ来ても温かみがあって、落ち着けて…
この部屋に最後に来たのは1ヶ月前。
日本から帰り、ここで…Aを問い詰めた。
Aの話も聞かず、ただ一方的に…
そして、Aの手を振り払いこの部屋を去った。
だから…
だから今こうなったんだよな。
だから今、俺は1人ここにいるんだよな。
ここは俺の天国だった。
いつ来ても癒されて、幸せで…
それはAがいたから…
Aが悪いんじゃない。
俺が話し合わなかったから…
だからこうやって全て失ったんだ。
ここが全てだったのに…
Aが俺の全てだったのに…
失った今、もうどうやって生きていけばいいのかさえわからない…
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r08194(プロフ) - ぃぇ！また時間があるとき投稿してください！笑 (2016年3月12日 16時) (
レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» こんにちは(^ ^)いつもコメントありがとうございます(^ ^)喜んでいただけて嬉しいです(^ ^) (2016年2月25日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - ありがとぅございます！面白くてずっと読んでます！☆ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» リンナさん☆こちらにもコメして頂いたのに、お返事が遅くなりすみません。"シリーズ最初の作品へ"や"作品のシリーズ"を押してもらうとすぐ検索できると思います(^ ^) (2016年1月20日 19時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - これは、〜1〜からあるんですか？ (2016年1月20日 15時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2015年12月29日 0時
