電話 (1) ページ36
(A side)
仕事が終わり家に帰ってきた。
鞄を片付け、まずシャワーを浴びた。
ヨンベくんの電話があってから早る気持ちを抑える為にも、いつも自分がやってる方法。
次は、次は…って考えて、一旦頭からジヨンの事を離し仕事に集中した。
シャワーを浴び時計を見ると22時。
向こうは…15時。
ベッドに腰掛け、ヨンベくんが教えてくれた番号を押した。
やっぱり緊張はしてて、着信音が聞こえると胸が張り裂けそうだった。
……………
(Jiyong side)
朝からずっとスマホを片手に持ち、かけようかかけまいか考えていた。
ってか怖くて、自分からはなかなかボタンを押せないでいた。
本来なら病室で電話をかけることはできないんだけど、病室が離れてることもあり、なんとか例外的に認めてくれた。
と、急に手の中のスマホが震え出した。
なんとなく、もう理由なんてなくて、
これは絶対にAなんだって、そう思えて、
よくわからない数字の配列。
見もせずに通話ボタンを押した。
ゆっくりスマホを耳にあてる…
「もしもし？」
聞こえてきたその声に思わず目を閉じ、閉じた瞬間涙が頬を伝う…
「もしもし？…ジヨン？」
返事する事が出来なくて、手で口を抑え、泣き声を漏らさないよう必死だった…
「ジヨン？聞こえる？」
返事しねーと、切られてしまう…
なんとか声を振り絞って、
「もしもし…」
そう答えた。
「ジヨン…。今電話しても平気？身体、しんどくない？」
Aの声が聞こえる…耳から全身に幸せが駆け巡る…
「うん、大丈夫…」
「ヨンベくんからジヨンの番号聞いたの。ごめんね、勝手に。入院してる話も聞いたよ。」
「そっか…」
多分Aもなんだろーけど、俺も何から話したらいいのかがわからない。
話したいこと、聞きたいことはたくさんあんのに…
「ジヨン…何から言えばいいんだろ…あの時、ちゃんとジヨンに話さなくて本当にごめんね。怖くて…ジヨンを失ったらって怖くて…」
Aの泣き声が聞こえる。
もどかしい…
抱きしめたいのに、
悪いのは俺なんだって抱きしめてやりたいのに、
今はそれができない…
「悪いのは全部俺だよ。Aの手を振り払って連絡もせず、嫌な気持ちのままアメリカに行かせて…マジで…本当にごめん。」
耳元で大きくなるAの泣き声。
「俺さ……」
素直にゆっくり気持ちを伝えよう。
俺らまだ…また一緒にいれるよな？
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r08194(プロフ) - ぃぇ！また時間があるとき投稿してください！笑 (2016年3月12日 16時) (
レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» こんにちは(^ ^)いつもコメントありがとうございます(^ ^)喜んでいただけて嬉しいです(^ ^) (2016年2月25日 16時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - ありがとぅございます！面白くてずっと読んでます！☆ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - リンナさん» リンナさん☆こちらにもコメして頂いたのに、お返事が遅くなりすみません。"シリーズ最初の作品へ"や"作品のシリーズ"を押してもらうとすぐ検索できると思います(^ ^) (2016年1月20日 19時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - これは、〜1〜からあるんですか？ (2016年1月20日 15時) (レス) id: 9cedcfc370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2015年12月29日 0時
